BASEBALL GATE

侍ジャパン

14則本 昂大(東北楽天)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 気迫あふれるマウンドさばきで打者をねじ伏せる楽天のエース右腕。3年連続で最多奪三振のタイトルを書くとしている剛腕だ。

 滋賀・八幡商高時代はほぼ無名。三重中京大学進学後に三重県リーグで5季連続最優秀投手賞に輝き、大学選手権でも強豪相手に好投して名を上げ、2012年秋のドラフト会議で楽天から2位指名を受けてプロ入り。チームのエースであった田中将大(現ヤンキース)が第3回WBCに出場した影響もあって、ルーキーながら13年の開幕投手に抜擢されると、その年、先発ローテとして計15勝(8敗、防御率3.34)を挙げる活躍で球団初のリーグ優勝&日本一に貢献。CS、日本シリーズなどの大舞台での好投も光り、新人王も受賞した。

 翌2014年からはメジャーに移籍した田中に代わってエースとして不動の地位を築き、昨季も11勝(11敗、防御率2.91)を挙げて4年連続の2ケタ勝利を達成。同時に14年の204奪三振、15年の215奪三振、16年の216奪三振と3年連続でリーグ最多を記録。最速157キロの剛速球に数種類あるスライダー、フォーク、チェンジアップを交えて「みちのくのエース」として君臨している。

 侍ジャパンとしては2014年の日米野球で初選出され、第3戦に先発して5回無安打無失点の快投を披露してノーヒットノーラン・リレーの立役者となった。翌2015年のプレミア12ではリリーフでも登板。敗れた韓国戦では8回から2番手で登板し、最初のイニングを3者凡退に抑えたが、続く9回は無死満塁のピンチを背負って降板。あの借りは、必ず返す。

【Baseball Gate Analysis】侍ジャパン プレーヤーピックアップ #14 則本 昂大