BASEBALL GATE

侍ジャパン

4菊池 涼介(広島東洋)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 常人離れした広い守備範囲でヒット性の当たりをいとも簡単にアウトにする広島不動の二塁手。メジャー級の守備力で世界を驚かせるつもりだ。

 武蔵工大二高から中京学院大へ進学し、遊撃手として岐阜学生リーグのタイトルを総なめにする活躍を披露。2011年のドラフト会議で広島から2位指名を受けてプロ入りすると、小柄ながら抜群の俊敏性を生かし、1年目から63試合に出場して能力の高さを随所で見せた。

 2年目の2013年には二塁手のレギュラーに定着して141試合に出場。打率.247ながら11本塁打のパンチ力を発揮し、同時にリーグ最多の50犠打を記録。翌2014年には打率.325と打撃面を大きく進歩させるとともに23盗塁をマークし、守備では前年に自身が達成した二塁手としてのシーズン補殺数の日本記録を535にまで更新。
さらに同年秋の日米野球でも走攻守に渡って暴れ回り、特に守備面に関してはMLBの公式サイトでも絶賛されるパフォーマンスを披露した。

 一転、2015年は不調で同年秋のプレミア12のメンバーからも漏れたが、プロ5年目の昨季は開幕から好調をキープし、打率.315、13本塁打、56打点、13盗塁の好成績を収め、リーグ最多の181安打で自身初の打撃タイトルも獲得した。同じ二塁手には2年連続トリプルスリーの山田哲人(ヤクルト)がいるが、守備力では菊池が上。“忍者”と呼ばれたその俊敏な動きで世界一への階段を上る。

【Baseball Gate Analysis】菊池涼介(広島)断トツのUZR 二塁ベース付近の強さ