BASEBALL GATE

侍ジャパン

13中田 翔(北海道日本ハム)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 豪快なスイングで特大アーチを放つ侍の主砲。プレミア12で見せた勝負強さを自身2度目のWBC舞台でも発揮する。

 広島出身。中学3年時に日本代表のエース兼4番として世界大会で活躍し、進学した大阪桐蔭高でも1年秋からエースで4番を任された。右肩の故障後は打者に専念し、甲子園で計4本塁打を放つなど当時の新記録となる高校通算87本塁打を放ち、「平成の怪物」と呼ばれて大きな注目を集めた。

 2007年秋のドラフト会議で4球団競合の末に日本ハムに入団。プロ入り後は木製バットへの対応に苦しんだ時期もあったが、4年目の2011年にレギュラーを獲得してリーグ3位となる18本塁打で91打点を記録。翌年にはシーズン全試合で4番打者として出場してチームのリーグ優勝に貢献。2014年には自身初のシーズン100打点をマークして打点王に輝くと、翌2015年には30本塁打を放って102打点をマーク。昨季も25本塁打でリーグトップの110打点と着実に成長を続けながら球界の4番としての地位を確かなものとした。

 侍ジャパンにも若くして選出され、2013年の前回WBCにも出場。「7番・レフト」で6試合に出場して打率.286(21打数6安打)。小久保ジャパンでは4番としての起用が続いたが、プレミア12では5番&6番に打順を下げた中で打率.429(28打数12安打)、3本塁打、15打点の大爆発。今大会では筒香嘉智(DeNA)との4番争いも注目。今度こそWBCの舞台に豪快なアーチを架ける。