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プロ野球

阪神 高山、先制&決勝打 それでも謙虚「うまくいきすぎ」

 ◇オープン戦 阪神5―4中日(2019年3月12日 ナゴヤD)

<中・神>4回無死一、二塁、中越えに適時二塁打を放ち、ベンチに向かってガッツポーズを決める高山(撮影・大森 寛明)

 眠れる若虎が、持てる実力の一端を見せた。中日戦で1軍昇格即「7番・右翼」で先発した阪神・高山が、先制点と決勝点を叩き出す2安打2打点と輝きを放った。

 「結果的にはよかったですが、うまくいきすぎたので…。おごることなく、また明日、しっかり準備をして、臨みたい」

 本人いわく「うまくいきすぎた」打撃には「らしさ」が凝縮されていた。2回無死一、三塁では相手先発・山井の初球スライダーを右前にはじき返す先制適時打。4回無死一、二塁でもカウント1ボールから高めに浮いた139キロ直球を捉え中堅右のフェンスを直撃する適時二塁打で勝ち越した。いずれも甘く入ってきたファーストストライクを、果敢かつ的確に仕留めた。

 春季キャンプ中の実戦で結果を出せず3月に入って2軍降格。それでも腐ることなくバットを振り込み、教育リーグ5試合で21打数8安打、打率・381、5打点と状態を上げてきた。

 明大では東京六大学でリーグ記録を更新する通算131安打を放ち、入団1年目には新人王を獲得。将来の主軸候補として期待された背番号9が、遅ればせながら本来の姿を取り戻しつつある。まずは当面の目標である開幕スタメンに向け、泥臭く結果を求める。

 その気迫は矢野監督にも伝わっている。「アイツの気持ちが出ていたと思う。ただ単に上がってきただけじゃなく、結果を出すというね。(守備でも)最後の先頭打者(高橋)のライト(への打球)のプレー(スライディングキャッチ)もすごく、いいプレーだった」。し烈を極める外野戦線に、頼もしい男も帰ってきた。(惟任 貴信)

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