BASEBALL GATE

侍ジャパン

6坂本 勇人(読売)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 進化を遂げた天才遊撃手。華麗な守備と天性の内角打ちを武器に、世界相手の大舞台でまばゆい輝きを放つ。

 兵庫県伊丹市出身で、小学生時代は田中将大(現ヤンキース)とチームメイト。青森の光星学院高へ進学して3年春に甲子園出場。2006年秋のドラフト会議で、巨人から堂上直倫(中日)の外れ1位指名を受けてプロ入りすると、高卒1年目の2007年7月に1軍初出場。2年目の2008年に巨人では松井秀喜以来となる10代での開幕スタメン出場からショートの定位置を掴み、高卒2年目では史上3人目となる全試合でスタメン出場を果たした。

その後、2009年に打率.306、18本塁打、62打点、2010年には打率.281、31本塁打、85打点の好成績を残して瞬く間に巨人の主力へと成長。2012年には最多安打のタイトルを獲得した。翌2013年からの3年間は成績がやや停滞していたが、チームの主将就任2年目の昨季は攻守において大きくスケールアップ。打率.344&出塁率.433で首位打者&最高出塁率のタイトルを獲得し、23本塁打、75打点に加え、自身初のゴールデングラブ賞も受賞。名実ともに球界ナンバーワン遊撃手となった。

 侍ジャパンとしては、2012年に初の代表入り。前回のWBCでは満塁本塁打を放ち、6試合で25打数6安打の打率.240。小久保ジャパン発足後も代表の常連となり、天性の打撃センスで初対戦の外国人投手に対する強さを存分に披露している。2度目のWBCでは、チームの中心、日本の主軸として、日本を世界一へと押し上げる。

【Baseball Gate Analysis】坂本勇人(読売巨人)の守備範囲の広さをグラフ化