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静岡・奥田外野手 一浪経て一般入試で東大文科2類に合格!神宮でのプレーへ夢ふくらむ

 静岡高野球部出身で昨春卒業した奥田隆成外野手(19)が10日、東大文科2類の一般入試に合格した。同校野球部出身で、熱望する同大野球部へ入部が実現すれば史上初。今から憧れの神宮で活躍する姿を思い描く。

一浪して東大に合格し、静高の後輩たちに肩車で祝福される卒業生の奥田外野手

 午後0時3分、自宅でパソコンからインターネットで受験番号を見つけると「感激しました。でも、僕以上に母の方が喜んでいました」とはにかんだ。その足で静岡市内の母校へ。栗林俊輔監督(46)に報告すると「おめでとう。神宮で活躍できるよう頑張れ」と背中を押され、群馬大医学部に通う同級生の右腕・竹内奎人投手(19)は、わざわざ帰省中の賀茂郡河津町の実家からお祝いに駆けつけてくれた。現役部員の後輩たちからはドラフト指名時のような胴上げと肩車で派手な祝福を受けた。

 本気で東大を目指したのは2年の途中からだ。裁量枠ではない一般入試で静高に入学。「大学でも高校と同じように刺激を受けながらやりたい」と国内最高峰を目指した。3年夏が終わってから勉強を始め、昨年は挑戦に失敗も「そんな甘い話はないです」と想定内の結果。この1年は東京都内の予備校に新幹線で週6日通い、連日10~12時間の猛勉強による努力を実らせた。

 新しい友達もつくらずに、ひたすら机に向かったのは「東大でどうしても硬式野球がしたかったから」との思いが強かったからだ。高校では入学後の5~6月にノック中、打球を追ってフェンスに激突。左足小指を骨折したり、2年以降は腰椎分離症で思うようにプレーができなかった。公式戦のベンチ入りは2年秋だけで、出場もない。翌春第89回センバツは入場行進でプラカードを担当。以降は裏方に徹してきた。

 「まずは試合に出ることが先決です。アベレージヒッターとしてバッティングをアピールしていきたい。凄く楽しみです」

 一躍“静高野球部の星”となった今、将来を「頭の良い人たちから刺激を受けながら考えたい」と説明した。夢は膨らむばかりだ。(小澤 秀人)

 ◆奥田 隆成(おくだ・たかしげ)1999年(平11)6月1日生まれ、神奈川県川崎市出身の19歳。5歳時に静岡市内に転居。葵小6年時の1年間はソフトボール。野球は城内中から始め、静岡ジュニアベースボールクラブ(現静岡府中ボーイズ)でプレー。静高入学後は2年秋のみベンチ入り。1メートル65、70キロ。右投げ両打ち。50メートル走6秒3。好きなプロはオリックスの吉田正尚。家族は両親。血液型A。

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