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往年の名投手 トム・シーバーが認知症 ミラクル・メッツの功労者 78年には来日

 大リーグで通算311勝を挙げ、1969年のワールドシリーズで優勝したメッツのエースとして活躍したトム・シーバー氏(74)が認知症と診断されていたことが明らかになった。

メッツ時代のトム・シーバー氏(AP)

 7日に家族が公表したもので、AP通信によれば同氏は“ミラクル・メッツ”の誕生から50周年を記念して今年の1月に行われた全米野球記者協会主催の夕食会にも出席していなかった。1991年にはマダニの媒介で感染する「ライム病」と診断され、2012年に再発。ニューヨーク・デイリーニュース紙によれば、2013年には顔面麻痺にも襲われ、その後は公の場に姿を見せていなかった。

 シーバー氏は南カリフォルニア大から1966年1月、大リーグの第二次ドラフトの全体19番目にブレーブスに指名されて同球団と契約。しかし南カリフォルニア大はこの時点ですでにオープン戦を行っていたことから(シーバー氏は出場なし)、「シーズン開幕後の大学チームの選手とは契約できない」とする当時のルールに違反したとして、大リーグのコミッショナーだったウィリアム・エッカート氏に契約を無効にされた。

 一方で大学側からも出場停止を通告されたため、同コミッショナーは対応に苦慮。結局、ブレーブスがオファーした契約金と同額であることを条件に他球団に譲渡することで解決を図り、抽せんの結果、インディアンズ、フィリーズを退けてメッツがシーバーを獲得した。

 大リーグに入ってからは新人王、ワールドシリーズ制覇、サイヤング賞(3回)、最多勝(3回)など数々のタイトルを奪取。レッズに在籍していた1978年には日米野球で来日も果たした。

 メッツ、レッズ、ホワイトソックス、レッドソックスなど計4球団で20シーズンにわたって活躍して656試合に登板。通算311勝231敗で防御率2・86、3640奪三振という成績を残し、1992年には殿堂入りを果たしていた。