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高校野球

サーフィンでバランス感覚を鍛えた大型スラッガー。森山 孔介(藤沢翔陵高)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

森山 孔介 もりやま・こうすけ
藤沢翔陵高
遊撃手・右投右打・187センチ88キロ・1998年4月13日生(18歳)

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 187センチ88キロと高校生離れした体格を持つ大型遊撃手。高校通算27本塁打を誇る長打力である。本人憧れの中田翔(北海道日本ハム)をモチーフにした膝を曲げてバットを寝かせる構えから、強いインパクトで投球をとらえ、滞空時間の長いフライでスタンドに飛ばす。一方、丁寧な動きを見せる遊撃守備にも上達する可能性が備わっている。湘南男児ならではのサーフィンで鍛えた体幹バランス感覚の確かさも特長だ。

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 藤沢翔陵高では1年夏からレギュラーの座をつかみ、神奈川大会デビュー戦となった横須賀工戦では「5番・左翼手」でスタメン出場。いきなり5打数3安打。3回戦の住吉戦でも本塁打を放ち「スーパー1年生」として激戦神奈川の高校野球界に強烈なインパクトを残した。
 その後も、藤沢翔稜(当時校名は藤沢商)OBで1996年ドラフト3位で大阪ガスから千葉ロッテに入団。NPB通算29試合に登板した川俣則幸監督の下で攻守を磨き上げ、2年夏からは「4番・遊撃手」として主軸を担うことに。夏は5回戦で横浜と対戦。自身4打数0安打に終わり5対6で敗れたが、その悔しさをばねに2年秋・2年春は神奈川県大会2季連続ベスト4に貢献。3年春の準決勝・日大高戦では保土ヶ谷球場の左中間場外へ消える本塁打を放っている。
 そして迎えた最後の夏。神奈川大会。横浜スタジアムで開催された茅ケ崎北陵との初戦で2本塁打を含む3打数3安打3打点。2本塁打は大洋ホエールズで長らく主砲として活躍した大先輩・田代富雄氏(現・巨人ファーム巡回コーチ)を思わせる高い弾道であった。チームは準々決勝で桐光学園に敗れて1973年以来の甲子園出場は果たせなかったが、自身は5試合中4試合がマルチ安打で計18打数10安打、打率.556と好成績で高校野球を終えた。
 悩んだ末、9月26日にプロ志望届提出を決めた森山。今年数少ない右打ちの大型スラッガーはプロの舞台でも多くのアーチをかける準備を続ける。

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