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ロッテ開幕ローテ入りへ期待される逸材右腕 投手コーチ「一番いいくらい」


ロッテの開幕投手は3年連続で涌井に決まり、すでに伊東監督から告げられている。ソフトバンク相手の第2戦は石川と見られるが、3戦目以降の開幕ローテは流動的だ。「ある程度は決めているが、順番はどうなるかわからない。調子が上がらない人が出てくるので」と伊東監督は語っている。首脳陣が期待しているのは即戦力ルーキーたちだ。

■アピール続くロッテドラ2酒居に首脳陣も熱視線

 ロッテの開幕投手は3年連続で涌井に決まり、すでに伊東監督から告げられている。ソフトバンク相手の第2戦は石川と見られるが、3戦目以降の開幕ローテは流動的だ。「ある程度は決めているが、順番はどうなるかわからない。調子が上がらない人が出てくるので」と伊東監督は語っている。

 英二(落合)投手コーチは「決まっているのは、涌井、石川の2人だけ。スタンリッジもまだ来てないし」と話しており、紅白戦、オープン戦を消化しながら、絞り込んでいくようだ。先発6人の枠で、残り4枠をめぐって、これから厳しい争いを繰り広げるわけで、昨年7勝の二木、5勝の関谷、今季プロ10年目で昨年6勝、左足首捻挫が心配された唐川、また、ドラフト1位の佐々木を筆頭にしたルーキーがどうからんでくるかが見どころになる。

 ブルペンでは二木が昨年に実績で自信をつけたのか、伸びのあるボールを投げ、英二コーチも「去年の経験を生かしてもらわないと」と信頼を寄せているが、首脳陣が期待しているのは即戦力ルーキーたちだ。佐々木はもちろんだが大阪ガスからドラフト2位で入団した酒居智史投手にも熱視線を注ぐ。

■1500球を目標に掲げる酒居、「アピールが第一」

 13日に打者相手に51球を投げ、下半身が張っているせいか、14日のブルペンは若干精彩を欠いたが、「しっかり投げていて、一番いいくらい。(ドラフト4位の)土肥、(5位の)有吉は中継ぎで考えているが、佐々木と酒居は先発」と英二コーチは話している。

 首脳陣の期待を感じるのか、この日ブルペンで50球投げ、キャンプ通算800球になった酒居は、1500球を目標にしており、「アピールが第一。身体を追い込んで、紅白戦でしっかり投げたい」と1軍先発デビューに焦点を定めている。

 大阪体育大学の4年間で15勝。大阪ガスに入社した社会人1年目の都市対抗で2勝を挙げ、若獅子賞と久慈賞をダブル受賞した逸材。最終クールの17、18日、2日連続の紅白戦で2イニングずつ投げる酒居のピッチング内容が注目される。

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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