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メジャーで輝くベテランの星! 最年長者5傑にイチローと上原がランクイン


マーリンズのイチロー外野手は今季メジャー17年目のシーズンを迎えるが、カブスに移籍した上原浩治投手とともに米メディアの最年長選手特集に登場している。

■昨年の最年長者10傑から5人が姿を消す

 マーリンズのイチロー外野手は今季メジャー17年目のシーズンを迎えるが、カブスに移籍した上原浩治投手とともに米メディアの最年長選手特集に登場している。メジャー最年長野手となったレジェンドが「去年は143試合も出場している!」と鉄人ぶりを驚嘆される一方、レッドソックス時代の2013年のワールドシリーズ(WS)で胴上げ投手となった上原は「ワールドシリーズで2度目の胴上げ投手になるかもしれない」と連覇の期待が掛かるカブスでの活躍に注目が集まっている。

「2017年シーズンのMLB最年長選手たち」と特集したのは、米スポーツ専門サイト「スポーツ・オン・アース」。毎年恒例の特集では、昨季のベテラントップ10から5人が姿を消したことを紹介している。

 昨年の年長者ランク5位のアレックス・ロドリゲス内野手(41歳・ヤンキース他)、6位のランディー・チョーテ投手(41歳・カージナルス他)、7位のデービッド・オルティス内野手(41歳・レッドソックス他)、8位のジョエル・ペラルタ投手(40歳・マリナーズ他)、9位のマット・ソーントン投手(40歳・ホワイトソックス他)の5人が、それぞれ引退宣言や契約切れに伴い、ランクから外れた。

 そんな中でもトップ5に入り続けるのが、ベテラン日本人2選手だ。4月3日に42歳の誕生日を迎える上原は、寸評で「素晴らしい働きを見せるであろうことを期待されている。もしかすると、ワールドシリーズで自身2度目の胴上げ投手になるかもしれない」と高く評価されている。上原はレッドソックス時代の13年、カージナルスとのWSで圧巻のピッチングを見せ、胴上げ投手になった。今季から加入するカブスではセットアッパーを任されることになりそうだが、場合によっては昨季WS覇者が連覇を決めるマウンドに立つ可能性もあると予想されている。

■今年44歳のイチロー「去年は143試合も出場している!」

 2位に入ったのは、10月22日に44歳の誕生日を迎えるイチローだ。昨季終了後にマーリンズは年俸200万ドル(約2億2700万円)の契約オプションを行使し、2018年は球団が選択件を持つ契約オプションも新たに契約された。50歳まで現役宣言をしているベテランについて「去年は143試合も出場している!」と鉄人ぶりを強調している。

 ベテラン10傑のうち、8選手が投手で、野手はイチローと8位のカルロス・ベルトラン外野手(アストロズ)のみ。ベテラン野手がメジャーで生き残る厳しさを示していると言えそうだ。

 昨年に引き続き、最年長選手には今季ブレーブスと1年1250万ドル(約14億2100万円)という高額契約を結んだバートロ・コローン投手が選出されている。5月24日に44歳の誕生日を迎えるコローンは、2012年に49歳で引退したジェイミー・モイヤー元投手(マリナーズ他)の偉業に並ぶ可能性も指摘されている。

 メジャー25人枠の登録期間が重要視されるMLBで、長期間活躍するベテラン選手には大きな尊敬が送られる。50歳まで現役続行の希望を常々公言しているイチローや上原は、ベテランの星として米国で輝きを放っている。

■2017年のMLBベテラン10傑

○2017年のMLBベテラン10傑

1位 バートロ・コローン ブレーブス 1973年5月24日生まれ 43歳
2位 イチロー マーリンズ 1973年10月22日生まれ 43歳
3位 R.A.ディッキー ブレーブス 1974年10月29日生まれ 42歳
4位 ジョー・ネイサン ナショナルズ 1974年11月22日生まれ 42歳
5位 上原浩治 カブス 1975年4月3日生まれ 41歳
6位 ジェイソン・グリーリ ブルージェイズ 1976年11月11日生まれ 40歳
7位 フェルナンド・ロドニー ダイヤモンドバックス 1977年3月18日生まれ 39歳
8位 カルロス・ベルトラン アストロズ 1977年4月24日 39歳
9位 ライアン・ボーグルソン ツインズ 1977年7月22日 39歳
10位 ホアキン・ベノア フィリーズ 1977年7月26日 39歳

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