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高校野球

甲子園防御率1.10の高校最高レベル右腕。今井 達也(作新学院高)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

今井 達也 いまい・たつや
作新学院高
投手・右投右打・180センチ74キロ・1998年5月9日生(18歳)

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 夏の甲子園で54年ぶり2度目の全国制覇を成し遂げた作新学院(栃木)のエース右腕。180センチ74キロの全身をバランス良く使い、スリークォーターのリリースから鋭く腕を振って最速152キロのストレート、130キロ後半のカットボール、スライダー、フォーク、スローカーブをテンポよく両サイド低めへ投げ分ける。
 試合で現れた欠点を修正する力も高い。象徴的なのは甲子園準決勝・明徳義塾(高知)戦。試合後、ストレートと変化球でセットポジション時のグラブ位置が異なることを敵将・馬淵史郎監督から指摘されると、翌日の決勝・北海(南北海道)戦では完璧に修正し1失点完投勝利。どんな試合でも「まだまだです」と自らへの反省を忘れないコメントも含め、自らを客観視できる冷静さを持っている。

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 そんな今井だが、この夏までは栃木県大会ですら実績が少ない投手であった。2年夏は栃木大会登板も甲子園ではベンチ外。2年秋は県大会準決勝で暴投により決勝点を許し、3年春も栃木県大会で登板なし。それでもエースへの期待を寄せた小針崇宏監督に応えるべく、春以降は連日、ブルペンでのフォーム固めに着手。これが最後の夏における球速・制球力アップに直結した。
 まず栃木大会では21回3分の2を投げて5奪三振。最速149キロをマークして作新学院の夏6連覇に貢献すると、自身甲子園初登場となった尽誠学園戦では序盤から自己最速を2キロ更新する151キロを連発。この試合では5安打13奪三振で完封勝利をあげ、ネット裏に陣取ったNPBスカウトたちを驚かせた。
 41回を44奪三振・防御率1.10の甲子園後も勢いは衰えず、侍ジャパンU-18代表では侍ジャパン大学代表との走行試合では2回5奪三振無失点。高校右腕最高レベル評価を確固たるものにすると、第11回BFA・U-18アジア選手権でも2試合で9回3分の1を投げ無失点。カットボールを主体にした「勝つ」ピッチングを見せた。
 控え投手から半年間で表舞台に躍り出た今井。プロの世界でも謙虚な姿勢で等身大の自分を魅せていく。 

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