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プロ野球

松坂を襲った“不慮の事故” 体が資本のアスリート 「触る」はマナー以前の問題

 ◇中日・松坂、ファンと接触で右肩違和感

9日、大勢のファンに囲まれてサインをする松坂(撮影・後藤 大輝) 

 【記者の目】ファンが、ファン自身の夢を壊す行為だった。昨季カムバック賞に輝いた松坂の姿には、全国の大勢の人が勇気をもらったはず。与田監督は「不慮の事故」と言ったが、キャンプという身近で選手を見られる環境では「距離感」と「マナー」がおのずと問われる。

 最近は、オークションなどでの選手サインの「転売」が問題化。サイトを見ると松坂のサイン入りユニホームは約5万円、サインボールも1万円以上で取引されている。中日球団は今月4日、一部ファンの行為として球団サイトで注意喚起をしたばかりだ。ロッテのドラフト1位・藤原も先月、新幹線車中でファンにしつこくサインを求められ、揚げ句に座席正面から何度も写真を撮影される「被害」に遭っている。

 サインをもらおうと大勢の人が殺到すれば、今回のような事態につながる可能性は高くなる。そこで絶対に欠かせないマナーと距離感。中日は松坂加入で昨年、キャンプの観客が最多を記録した。プロ野球は人気商売。同時に選手は体が資本のプロのアスリートでもある。選手に「触る」行為はマナー以前の問題といっていい。(NPB担当・鈴木 勝巳)