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プロ野球

阪神ドラ1近本、藤浪から快音 矢野監督も評価「非凡なものある」

 ◇阪神紅白戦 紅組7―1白組(2019年2月11日 宜野座)

初回1死、近本は左前打を放つ(投手・藤浪)(撮影・坂田 高浩)

 阪神のドラフト1位・近本(大阪ガス)は初対戦の藤浪に力負けしなかった。「2番・左翼」で出場した紅白戦。速球2球に手が出ず簡単に追い込まれた。ボールになった変化球を挟んだ4球目。151キロの外角球に力強く踏み込み、鋭く三遊間を抜いた。

 「狙っていた球でも、コースでも、なかったんですけど、いいところに飛んでくれてよかった」

 社時代に甲子園出場はなく、大阪桐蔭のエースとして春夏連覇した藤浪は同世代でも、ずっと遠い存在だった。時は巡り、高校時代を通じても今回が初対決。その最初のスイングで捉え、「晋太郎から打ったヒットは非凡なものがあるなと思った」と矢野監督をうならせた。

 自慢の足でも魅せた。続く鳥谷の打席で待望の「初盗塁」を記録。迷いなく初球に走った。7日の紅白戦では二盗に失敗し、10日のシート打撃では実戦形式で盗塁を決めたとはいえ、出塁から2人目の打者を迎えた場面。「(最初の打者の)初球に走れなかったので負けだなと思う」と悔やみ、次こそは…と心に決めていた。

 「今日は絶対に初球から走ってやろうと思っていたのでよかった」

 反省をすぐ行動に結び付け、アピールに成功した。同じように痛恨のミスも糧にすればいい。1死から四球を選んだ6回だ。再びスタートを切り、勢い余って中谷が二飛を打ち上げても全力で三塁まで駆けた。原因はアウトカウントの勘違い。「最後の走塁は自分のミスです。しっかり準備ができてなかった」。猛省はしても、うつむくことはしない。「盗塁だったり、走塁を教えてもらっているので、次もどんどん走っていきたい」。失敗を恐れず、前を向いた。(長谷川 凡記)

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