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昨季引退の強打者が絶賛、ダルビッシュは同地区“無敵”「倒せる存在いない」


昨季限りで現役を引退した強打者マーク・テシェイラ氏が、レンジャーズのダルビッシュ有投手はア・リーグ西地区で“無敵“の存在だと高く評価している。地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」が伝えている。

■古巣地元紙の取材で称賛、ダルビッシュに問題なければ「優勝できない理由はない」

 昨季限りで現役を引退した強打者マーク・テシェイラ氏が、レンジャーズのダルビッシュ有投手はア・リーグ西地区で“無敵“の存在だと高く評価している。地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」が伝えている。

 レンジャーズ、ヤンキースなどで活躍したテシェイラ氏は、昨季終了後にユニホームを脱いだ。2001年にレンジャーズからドラフト1巡目指名を受け、03年にメジャーデビュー。05年には144打点をマークした。ブレーブス、エンゼルスを経て移籍したヤンキースでは、1年目の2009年に39本塁打、122打点の2冠に輝く活躍でワールドシリーズ制覇に貢献。スイッチヒッターとしては史上5人目の400本塁打(通算409本)を達成するなど、輝かしい実績を誇る。

 今年からは米ケーブル局「ESPN」の解説者を務めることが発表されたばかり。古巣本拠地の地元紙の取材に応じ、その中でレンジャーズの今季展望を語っており、ダルビッシュについても言及している。

「常に若手有望株でロースターをリフレッシュすることができる、素晴らしいマイナー組織を構築している。西地区を再び制覇できなかったら驚くよ。健康面、特にダルビッシュに関してはもちろん課題だが、問題ないとしたら、地区優勝できない理由は思いつかない」

 このように、トミー・ジョン手術からの復帰2年目を迎える日本人右腕について、テシェイラ氏はまだ健康面が不安材料になる可能性があると指摘。ただ、万全であればチームに不安材料は見つからないという。

■レンジャーズの課題は「投手陣」も、ダルビッシュは「打ち崩すのが難しいエース」

 記事の中で、スプリングトレーニングでの課題を「投手陣」と明言したテシェイラ氏は、ダルビッシュについて自ら切り出し「万全の状態で見たいね。彼は打ち崩すのが難しいエースであり、僕が思うに彼を倒せる存在は西地区にはいない」と絶賛。コール・ハメルズとの「2枚看板」の力を高く評価している。

 そして、レンジャーズの伝統として、「若手選手を信頼した上でチャンスを与えて、その選手たちが成功していくということ」を挙げ、自分自身も同じだったと回顧。今季はジョーイ・ギャロ内野手、ジュリクソン・プロファー内野手らのブレークに期待しているという。

 また、解説者としてのキャリアをスタートさせることについては「高校、大学、マイナー、MLB、ワールドシリーズ…今まで経験したことを活かしていきたいね。掘り下げた解説をやっていきたい」と意欲十分。「僕は普通のファンが気が付けない部分を取り上げることができる」と自信をのぞかせている。

 テシェイラ氏の期待通り、ダルビッシュは万全の状態でシーズンを迎え、“無敵”となれるか。6年契約が満了する右腕がチームを牽引する投球を見せれば、初の世界一、そしてシーズン終了後の大型契約も見えてくる。

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