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広島 レグナルト 「ハンマーカーブ」に他球団警戒

 広島の新外国人、カイル・レグナルト投手(30=メッツ)は第3クール2日目の10日、今キャンプ初のシート打撃に登板し、打者7人に3与四球ながら、安打性は0本に抑えた。決め球のパワーカーブで長野から空振り三振を奪うなど、他球団007も警戒。過去5年で最多となった1万7000人の観衆の前で、「ハンマーカーブ」との愛称がつく噂の魔球が本物であることを証明した。

シート打撃に登板し好投したレグナルト(撮影・奥 調)

 シート打撃に初登板したレグナルトの決め球に、密かな期待が集まっていた。「ハンマーカーブ」とは一体どれほどなのか――。持ち球のパワーカーブのことで、ハンマーを振り下ろしたときのような落差と力強さがあることから、米国では愛称までついていた。名前先行で広まりつつあった魔球が本物であることは、注目集まる長野との対戦で証明された。

 2球目に投じたカーブはボールとなりながら、直球とチェンジアップで追い込んでカウントは2ボール2ストライク。ここで、伝家の宝刀を抜いた。真ん中付近から見逃せばボール気味の膝元にまで曲がる驚異的な変化を披露。長野を空振り三振に仕留めた。

 「非常によかった。自分でもいいカーブが投げられたと思う。しっかりと制球できたことで、空振り三振になった。生きたカーブを投げられて、反応をずらすこともできていたのではないかと思う」

 主力打者に安打を許さなかった。田中広にはフルカウントから外角への直球で遊ゴロ。メヒアは初球で遊ゴロに退けた。2度目の対戦となった長野も右飛。打者7人に対して、3与四球と課題は残したが、最速は146キロと直球も上々だった。佐々岡投手コーチは言う。

 「パワーカーブは面白い。クイックとか課題もあるけど、ある程度の球を見せてくれた」と合格点を与えた。もちろん、他球団の007も警戒心を強める。中日・鈴木義広スコアラーは「左であれだけのカーブを右打者の内角に決められる投手はいない。カーブの制球には自信を持っていると思う」とうなり、それほど決め球は際立っていた。

 ジョンソンとフランスアの1軍スタートは決定的。助っ人枠は残り2つを、支配下登録されている助っ人5人で争う。「右の内角のカーブは自分の強み。カーブのキレはまだまだだし、もっとシャープな曲がりになってくるよ」。し烈な競争も望むところ。恐ろしさを増しそうな“ハンマー”で勝負する。

(河合 洋介)

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