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代名詞の髭剃り、ナックルボーラーに 元剛腕守護神がMLB復帰へ“大変身”!?


顔中を覆う髭とモヒカンをトレードマークに、個性派クローザーとしてジャイアンツのワールドシリーズ制覇に貢献した剛腕が、全くの“別人“になってメジャー復帰を目指している。米ヤフースポーツが「ブライアン・ウィルソン、ナックルボール投手としてMLB復帰を睨む」とのタイトルで特集記事を掲載した。

■ジャイアンツで世界一貢献のウィルソン「ナックルボーラーとしてキャリアを再開」

 顔中を覆う髭とモヒカンをトレードマークに、個性派クローザーとしてジャイアンツのワールドシリーズ制覇に貢献した剛腕が、全くの“別人“になってメジャー復帰を目指している。米ヤフースポーツが「ブライアン・ウィルソン、ナックルボール投手としてMLB復帰を睨む」とのタイトルで特集記事を掲載した。

 ウィルソンはジャイアンツで2006年にメジャーデビューし、07年終盤からクローザーに定着。08年は41セーブ、09年は38セーブを挙げ、シーズン途中から髭を伸ばし始めた10年にはリーグトップの48セーブをマーク。ジャイアンツのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。

 続く11年も36セーブを挙げるなど一時代を築いたが、翌12年に右肘を痛めてトミー・ジョン手術を受け、長期離脱。オフにFAとなり、翌13年は7月にドジャースと契約した。14年には61試合に登板したものの、防御率4.66でオフに解雇。その後の2年間はメジャーのマウンドに上がっていない。

 記事では「ブライアン・ウィルソンがナックルボーラーとしてキャリアを再開しようとしている」と驚きの事実を紹介。そして、自主トレ中のウィルソンが8日(日本時間9日)にブルペン入りし、30分の投球の中で、実際にほとんどがナックルボールだったことを記している。

 ウィルソンは、取材した記者に対して「MVP-サイヤング級のナックルボールがあったろう? 記事にしてもいいよ、冗談抜きで」と話しかけ、「リラックスして自分が何がしたいのかを見つけ出すことは、ある意味良かったよ。心機一転というのかな」と心境を明かしている。さらに、「自分は34歳かもしれないけど、実際は生物学的には26歳だよ」とコンディションの良さも強調したという。

■MLB球団のキャンプに参加すれば、メジャー昇格は確実?

「ウィルソンのナックルの何が違うかというと、いろいろな腕の角度から投げることだ」

「MVP-サイ・ヤング級」というナックルボールについて、記事ではこのように解説。「彼は指の先端でボールを掴むので、ボールに指の爪を食い込ませることがないし、速球を投げるときのようにボールを押し込まない。スピードも変化させ、プレートの左右、上下に制球し、オーバースローとサイドスローで、捕球しようとする人を打ちのめしていた。ウィルソンが球団のキャンプに参加すれば、残りは打者を決める枠となるだろう」。その球筋、投球技術を絶賛しており、MLB球団のキャンプに参加できれば、開幕メジャーも確実だと伝えている。

 さらに、現在のウィルソンの写真や動画も掲載しているが、トレードマークの髭は完全に剃り落とされている。13年オフにはヤンキースが獲得に動いたが、同球団で禁止されている髭を剃るのが嫌なため、オファーを蹴ったと報じられた個性派右腕。まさに心機一転でメジャー復帰を目指しているようだ。

「いつもキャリアが終わったらナックルボーラーになって戻ってくると言ってたんだ。調子いいよ。ほら、試合ができるんだ。面白いはずさ」

 記事には、ウィルソンのポジティブな言葉が並ぶ。日本人の大家友和投手も40歳にしてオリオールズとマイナー契約を結び、ナックルボーラーとしてメジャー復帰を目指しているが、ウィルソンもMLB球団と契約を結べるだろうか。

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