BASEBALL GATE

高校野球

高校通算49本塁打の最速146キロ右腕。藤嶋 健人(東邦高)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

藤嶋 健人 ふじしま・けんと
東邦高
投手・右投右打・175センチ78キロ・1998年5月8日生(18歳)

%e8%97%a4%e5%b6%8b%e5%81%a5%e4%ba%ba%ef%bc%88%e6%9d%b1%e9%82%a6%ef%bc%89

 天真爛漫な性格で甲子園を沸かせた一方で、豪快さの裏にある繊細さにも魅力を持つ右腕。投手としては最速146キロのストレートとスプリット・カットボール・100キロを切るカーブなど多彩な変化球を織り交ぜた駆け引きの巧さが光った。投手ばかりでなく右の強打者としても注目株。高校通算49本塁打の長打力に加え、夏の甲子園初戦・北陸(福井)戦での4長打に代表されるように、巧みな打撃技術も備えている。

ドラフト候補約50人を徹底解説!「ドラフトを待つ男たち」配信中

 東三河ボーイズで過ごした中学時代から140キロ台のストレートを投げていた藤嶋。東邦高に入学すると1年夏愛知大会5回戦の豊川戦で3失点完投勝利。さらに決勝の栄徳戦で2失点完投勝利と甲子園出場へ大車輪の活躍。甲子園デビューとなった日南学園戦では8回3失点で勝利。抑えるたびに雄叫びを上げる姿と共に甲子園のファンに強い印象を与えた。
 藤嶋は新チーム結成時に主将に就任。1年秋以降甲子園を逃していた要因を自己分析。まずは東邦高の先輩である丸山泰資(東海大)からカットボールを学び、投球の幅を広げると、投打両面でのけん引を練習で自らに課した。結果、2年秋は公式戦17試合で明治神宮大会・秀岳館(熊本)戦の2打席連続含む5本塁打・24打点・打率.379。うち14試合に登板し11完投・3完封。防御率1.63と、投打の大黒柱として東海大会優勝。明治神宮大会でも1勝をあげた東邦旋風の大黒柱となった。
 一冬を超えて投球の円熟味を増した藤嶋は、3年春センバツ1回戦の関東一戦で、9回二死まで自責点0で勝利。2回戦の明石商戦では最速146キロのストレートを武器に8回2失点、チームは惜しくも敗れたものの、スカウト評価を高めた。
 そして春夏連続甲子園出場を決めた最後の夏。愛知大会の力投により右ひじの状態が思わしくなくない中、右翼手中心で3試合で14打数8安打・8打点。侍ジャパンU-18代表としてもムードメーカー役としてチームをアジア制覇に導くなど、新たな側面も見せた高校野球生活。これからは「投手」か、「打者」か、それとも……。藤嶋はそのスタートラインをこれまで同様、体は熱く、心は冷静に迎えようとしている。

関連記事

田中正義をも上回るアマ球界最速右腕。中塚 駿太(白鴎大)
近年好投手を輩出する東都大学2部リーグの本格派投手。黒木 優太(立正大)
創価大・田中に大学唯一の黒星をつけた大学生。生田目 翼(流通経済大)