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2017.02.07 21:24
「目標は開幕1軍」も…ヤクルトのドラ1寺島が見せる新人離れした落ち着き
ヤクルトのドラフト1位・寺島成輝投手が順調な春を送っている。沖縄・浦添キャンプの第2クール初日だった6日に初のブルペン入り。立ち投げながら30球を投げた。一夜明けた7日、自身の状態について「まだ手応えとか全然なんですが」と話したが、大きく花開くための土台作りは順調に進んでいる。
■“部活”だった野球が“職業”に、「まだ手応えとか全然なんですが…」
ヤクルトのドラフト1位・寺島成輝投手が順調な春を送っている。沖縄・浦添キャンプの第2クール初日だった6日に初のブルペン入り。立ち投げながら30球を投げた。一夜明けた7日、自身の状態について「まだ手応えとか全然なんですが」と話したが、大きく花開くための土台作りは順調に進んでいる。
高校時代からガッチリとした厚みのある上半身をしていたが、並み居る先輩に混じっても、その体は決して引けをとらない。コンディショニングで行われるランニングではトップグループでゴール。体幹を鍛えるトレーニングも難なくこなす。
“部活”だった野球が“職業”に変わり、野球漬けの毎日を送るようになった。楽しいかと質問されると「う~ん」と苦笑いしながら首をひねったが、同時に「バットもしっかり振ってます」とマメだらけの手のひらを見せる笑顔には充実感が漂う。
■「結果を残すためには、ブルペンでしっかり練習しないと」
目標はもちろん「開幕1軍」だ。
「そのためには試合で結果を残さなければいけない。結果を残すためには、ブルペンでしっかり練習しないと」
先輩投手たちはすでにブルペンで100球を投げ込んでいるが、「監督やコーチにも気にしないでやるように言われました」と、寺島はマイペース調整を続ける予定。コンディショニングが終わるとブルペンへ向かい、シャドーピッチングに励んだ。他人とは違うペースかもしれないが、やるべきことはしっかりやる。まだプロに足を踏み入れたばかりだが、その言動に見る落ち着きには新人離れしたものがある。
開幕までの1か月半。目標の1軍入りを達成するべく、寺島がどんなプロセスをたどるのか楽しみだ。
佐藤直子●文 text by Naoko Sato