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侍ジャパン

広島・ペーニャ加入で、三塁と外国人枠争いが激化!?


◆ ペーニャ加入で三塁争いがさらに熾烈に

 広島は2日、ラミロ・ペーニャと契約合意に達したことを発表した。

 ペーニャは、右投げ両打ちの内野手で三塁、遊撃、二塁と複数のポジションを守ることができるユーティリティープレーヤーだ。打撃ではジャイアンツでプレーした昨季、30試合に出場して、打率.299、1本塁打、10打点の成績。メジャー通算では、341試合に出場し打率.252、9本塁打、63打点という成績を残している。昨年11月にはメキシコ代表として来日し、侍ジャパンとの強化試合で野村祐輔から本塁打を放った。

 ペーニャが加入したことで、三塁のレギュラー争い、そして外国人枠の争いも過熱しそうだ。広島の三塁事情は、昨季最多スタメン出場者は安部友裕の58試合、次いでルナの53試合だった。

 安部は昨季、5月に月間打率.367と猛アピールするなど、自己最多の115試合に出場して、打率.282を記録しレギュラーに最も近い存在といえる。さらに、12年にチーム最多の14本塁打を記録するも近年は精彩を欠く堂林翔太、少ない打席機会で非凡な打撃センスを見せた西川龍馬などもレギュラーの座を虎視眈々と狙う。

 そこにペーニャが加入した。ペーニャはスイッチヒッターということもあり、打撃で結果を残せば、左投手が先発だから右打ちの堂林、右投手が先発だから左打ちの安部といった左右の投手に関係することなく出場ができる。ただ安部、堂林、西川らも黙ってはいないだろう。ペーニャの加入で、さらにレギュラー争いが過熱しそうだ。

◆ 外国人枠争いも熱い

 三塁争いだけでなく、一軍の外国人枠4つを巡っても激しい争いとなりそうだ。今季所属する外国人は投手がジョンソン、ジャクソン、ヘーゲンズ、ブレイシア、野手がエルドレッド、新外国人のペーニャの6人だ。

 ジョンソンは昨季15勝、防御率2.15を記録、ジャクソンはセットアッパーとしてチームトップの37ホールド、ヘーゲンズは先発、中継ぎとして50試合に登板する活躍を見せた。野手も今季6年目を迎えるエルドレッドは、昨季チーム2位の21本塁打を記録し、打線には欠かせない存在だ。

 そして、今季から中継ぎとして期待されるブレイシア、三塁のレギュラー候補のペーニャが加わった。

 昨季はジョンソン、ジャクソン、ルナ、エルドレッド、投手2人、野手2人で開幕したが、ルナとエルドレッドの故障などで、最終的にはジョンソン、ジャクソン、ヘーゲンズの投手3人が一軍に入り、ルナ、エルドレッドが残りの1枠を争うという構図だった。

 緒方孝市監督の昨季の外国人の起用法を見ると、故障や打撃不振に陥った外国人は、日本で実績のあるエルドレッド、ルナであれ、二軍で再調整させた。実績に関係なく状態の良い外国人を起用していることを考えると、ペーニャのアピール次第で、レベルの高い外国人枠争いを繰り広げることが予想される。

 リーグ2連覇を目指す広島。新外国人のペーニャの入団で、チーム内の競争がこれまで以上に熱くなりそうだ。

ペーニャ
生年月日:85年7月18日
出 身 地:メキシコ
背 番 号:5
身長/体重:180センチ/91キロ
投/打:右投/両打