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プロ野球

巨人・炭谷、19年野望は「全試合フルイニング出場」捕手3人目の偉業へ

 西武からFA宣言し、巨人に移籍した炭谷銀仁朗捕手(31)が11日、千葉県館山市で自主トレを公開。ランニング中心のメニューで下半身をいじめ抜き、7日から行った館山自主トレを打ち上げた。目標は「全試合フルイニング出場」。小林、阿部らと待ち受ける正捕手争いを勝ち抜く強い覚悟を示した。

長い坂道を駆け上がる炭谷(撮影・沢田 明徳)

 400メートルの坂道を駆け上がった炭谷は、青空を見上げて大の字になった。シャトルランは300メートルを10本に、120メートルを8本、そのほか坂道走などを合わせて約5200メートルを走り込み「毎年そうですけど館山の自主トレはしんどい。今も立ってるだけで足が震えています」と充実の表情を浮かべた。

 巨人に移籍し、注目度も高まる今季。あえて壮大な目標を口にした。「シーズン全部かぶる気でいきます。全試合フルイニング出場したい。不可能かもしれないけど、その目標は常に持っている」。かつてともに自主トレを行っていた城島健司(ダイエー)が03年に記録して以来で、ほかには63年の野村克也(南海)しか達成していない捕手の「全試合フルイニング出場」を掲げた。

 昨季119試合に出場した小林、4年ぶりに捕手復帰する阿部らとのし烈な正捕手争いが待つが「当然負けたくない。無理だなと思った時点で選手である資格はないと思う」と語った。強い気持ちはトレーニングウエアにも表れた。オレンジ色のライオンの刺しゅうが施された練習着を身にまとい「ライオンズという意味ではない。強い動物という意味でライオンを選んだ」と真剣に話した。

 投手との信頼関係を築くため、キャンプでは野球以外のコミュニケーションを重視する。「全部ヒントになるから」と宿舎の大浴場では衣服を脱ぎ捨て積極的に対話し、食事会場では食べているものから性格分析もする。「サウナに5時間くらい、いるかもしれない」と炭谷。投手陣を知り尽くし、正捕手争いを制する。(岡村 幸治)

 《ノムさん&城島のみ》 2リーグ制後、捕手のシーズンフルイニング出場は63年野村克也(南海)と03年城島健司(ダイエー)の2人しかいない。野村は150試合に出場し、本塁打王、打点王、MVPを獲得。城島は3割、30本塁打、100打点をクリア。チームのリーグ優勝に貢献し、こちらもMVPに輝いている。2リーグ後、巨人の捕手では全試合出場でも62年森昌彦が唯一記録しているだけ。