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【Baseball Gate Analysis】本拠地は有利なのか?

 日本ハムが4勝2敗で制した2016年の日本シリーズ。第5戦まではすべてホームチームが勝利する“内弁慶シリーズ”の様相を呈していた。この例に限らず「本拠地は有利」といわれるが、環境によって勝率は変化するものだろうか。そこで過去5年間にさかのぼりNPBの総計を出してみると、本拠地での勝率はいずれも5割以上となっており、この説はおおむね正しいといえそうだ。

 次に具体例として、16年に本拠地とそれ以外での勝率差が最大だったヤクルトに注目してみたい。ヤクルトは本拠地・神宮での試合では、より高い得点力を発揮していた。個人で見ても主砲・山田が打率.348で22本塁打を放つなど、主力野手の多くが好成績。打者有利といわれる神宮の特性を存分に生かしているようだ。近年のヤクルトは打線が売りで、シーズンの約半分を戦う球場に合わせた編成は理にかなったものといえる。その結果として本拠地が有利になるのは、ある意味、当然のことなのかもしれない。

※データはすべて2016年シーズン終了時点

文:データスタジアム

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