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強打の楽天、西武が決勝トーナメント進出を決める!その要因は?【12球団ジュニアトーナメント】

 12月28日、札幌ドームで『NPB12球団ジュニアトーナメント supported by 日能研』の2日目が行われた。予選リーグ最終日となったこの日、第1試合と第2試合で楽天ジュニアと西武ジュニアがそれぞれ連勝で、29日に行われる決勝トーナメント進出を決めた。

★力強いスイングと高い結束力

 楽天は前日、オリックスジュニア戦に山田雄大の決勝2ランで3対1と勝利すると、この日の阪神ジュニア戦は1点ビハインドの4回にビッグイニングを作った。2死二、三塁から古内侑悟がしぶとくセンター前に運んで同点とすると、その後満塁となり水谷和樹が走者一掃の三塁打などで、この回一挙に5得点を挙げた。
さらに1点を返された5回には、前日に続いて先発登板をして試合を作った左腕・平野遥翔が右中間深くの特設フェンスを越えるソロ本塁打、7回には打線が繋がり3点をダメ押し。2大会連続準優勝の阪神を9対2の大勝で破った。

オリックスジュニア戦ハイライト動画
阪神ジュニア戦ハイライト動画

就任2年目の牧野塁監督は「ある程度点が取れないと勝てないと思ったので」と打撃練習には多くの時間を割いてきたという。また、東北6県の選手を選考対象としているため、他球団よりも全員で宿泊する機会が多く、関東遠征も今年から2回に増やした。そうしたこともありチームワークは抜群で、大会本番でも力を存分に発揮できている。
また打撃に関しては井上純コーチと鉄平コーチが指導にあたっており、本塁打を放った平野は「縦に(振って球を)こするのではなく、水平に振るように」という指導を受けているそうで、フルスイングでありながら無駄のないスイングを各打者がしている印象だ。
チームワークと強力打線で2006年の第2回大会以来の優勝を目指す。

投打ともに充実の戦力で2度目の優勝を狙う楽天


★大黒柱の大活躍

 西武ジュニアは5番・捕手で主将の豊田俊治がチームを引っ張っている。前日のDeNAジュニア戦で満塁本塁打を放つと、この日のロッテジュニア戦でも躍動。
初回に相手失策で先制した直後の打席で、真ん中高めに甘く入ったボールを特設のレフトフェンスを越える本塁打にし、この回一挙に3点を奪って試合の主導権を握った。
 また守っても投手陣を引っ張り相手の反撃を2点で抑えると、6回には丸山隼人のセンター前安打で走者2人が還ってダメ押し。5対2で勝利し、2013年の第9回大会以来の決勝トーナメント進出を決めた。
 星野智樹監督は「主将という重圧の中で10月、11月は調子を落としていたがこの1・2週間でどんどん良くなっています」と豊田の活躍に目を見張っている。

DeNAジュニア戦ハイライト動画
ロッテジュニア戦ハイライト動画

練習試合ではこの日対戦したロッテに4戦4敗するなど、なかなか勝てなかったが星野監督は「負けても良かったこと・悪かったことがあり、得られるものがある」と課題を焦らず1つずつ解消していくことができているという。
 まだこの大会で優勝のない西武だが星野監督は「普段通り戦いたい」と話し、豊田は「観ている人にハラハラドキドキさせる試合をしたい」と力強く語るなど失うものなく頂点へ突き進む。


憧れは山田哲人(ヤクルト)と話す豊田。走攻守三拍子揃った選手を目指している。


文・写真=高木遊