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プロ野球

広島が“天敵”の日本ハムとソフトバンクを連破して初の決勝トーナメント進出【12球団ジュニアトーナメント】

 12月27日、札幌ドームで『NPB12球団ジュニアトーナメント supported by 日能研』が開幕。各球団が精鋭小学生16名の選手を選抜し優勝を争う大会は14回目を迎えた。 
これまで12球団で唯一決勝トーナメント進出の無かった広島ジュニアだが、開幕戦で日本ハムジュニアに石津慶大が完封し1対0と勝利。これで勢いに乗ると、第3試合で行われたソフトバンクジュニア戦でも投打が噛み合い4対1で勝利し2連勝。29日に行われる決勝トーナメントへの進出を今大会一番乗りで決めた。


横山竜士監督(写真中央)を中心に短期間ながらチーム力を高めてきた広島


今年から指揮を執る横山竜士監督は「ついにです。嬉しいです」と白い歯を見せた。始動は他球団よりも遅い11月だが、「“今、何ができるか”よりも“何ができるようになったか”を見るようにしてきました」と成長を見つめ続け、選手とも多くのコミュニケーションを取るようにしてきたという。
その中で選手たちも「一人ひとりが役割を果たそうとやってきました」と木舎(きや)優介主将が語るように短い期間でチームワークを高めた。

また横山監督は、予選リーグの相手が日本ハム、ソフトバンクと直近2回出場した日本シリーズで敗れた相手だっただけに、「俺らで倒そうよ」と選手たちに話してきたといい、同じユニフォームを身に纏う選手たちによる見事な天敵撃破だった。


173cmの長身ながら走攻守三拍子揃う長浦幸誠が、3点を奪った3回に口火を切る二塁打を放ち勝利に貢献した


★予選リーグ・Aグループ
広島  0030100=4
ソフトバンク 0000010=1
【広】○大浦−木村
【ソ】●巴田、大野、尾方、大野、穴井−毛利


7回2安打完投の大浦俊介は「木村(海達)くんが良さを引き出してくれました」と捕手に感謝の言葉を述べた


女子選手の穴井夢円(まどか)が2回を1安打無失点に抑えたが勝利には繋がらず


文・写真=高木遊