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イチローがマリナーズ1位、日本人4選手に“特別賞”…MLB各球団史上最高FA契約


MLB公式サイトで全30球団の史上最高のFA契約を特集する企画が行われ、マリナーズでイチロー外野手が選出されている。また、ドジャースで野茂英雄投手、ヤンキースで松井秀喜外野手、レッドソックスで上原浩治投手、レイズで岩村明憲内野手がそれぞれ“特別賞”に選出され、各球団の公式サイトで特集記事が掲載されている。

■MLB公式サイト特集、メジャー各球団の“史上最高FA契約”選出

 MLB公式サイトで全30球団の史上最高のFA契約を特集する企画が行われ、マリナーズでイチロー外野手が選出されている。また、ドジャースで野茂英雄投手、ヤンキースで松井秀喜外野手、レッドソックスで上原浩治投手、レイズで岩村明憲内野手がそれぞれ“特別賞”に選出され、各球団の公式サイトで特集記事が掲載されている。

 MLB公式サイトではこのほど30人の番記者が各球団の歴史を振り返り、球団ごとに史上最も素晴らしいFA契約選手を選出する企画を実施。その際、契約は複数年、契約延長を含まない、MLB全球団が入札可能な状況だった、などの条件をつけ、各球団の史上NO1のFA選手を選出している。

 この特集でマリナーズの史上最高に選ばれているのがイチローだ。

 昨季マーリンズで史上30人目の3000安打を達成したベテランは今年でメジャー17年目を迎える。そんな43歳について、マリナーズ公式サイトの特集記事ではこれまでの功績を称賛。2001年にオリックスからポスティングを経て移籍したこと、当時の入札額が1300万ドル強(現在のレートで約14億7000万円)、契約が3年1400万ドル(約15億8000万円)だったことなどに触れ、「フリーエージェントにおいて、シアトルは偉大な成功を収めたことがなかった。2700万ドル(約30億5000万円)の投資で、アメイジングな利益を得た」とレポートしている。

 イチローは渡米直後に周囲から懐疑的な視線を浴びながらも、1年目でリーグ最多の242安打を放ち、首位打者(.350)と盗塁王(56)を獲得。新人王とMVPをダブル受賞した。この年から10年連続でシーズン200安打とゴールドグラブ賞受賞、オールスター出場を達成。04年にはメジャー歴代最多記録となるシーズン262安打を放った。ここまで走攻守で際立ったプレーを見せ、通算2500試合に出場。9689打数3030安打、打率.313、114本塁打、760打点、508盗塁の成績を収めている。

■当時の指揮官も称賛「特別な選手だった」

 イチローは正確にはFA移籍ではないが、特集ではその功績を称えて史上NO1に選出しており、記事の中では当時チームを率いたルー・ピネラ監督も「イチローは特別な選手だった」、「彼は素晴らしいスピードを兼ね備え、フェアゾーンにボールを打ち返すことができた。異様な能力だよ。外野手としては期待通りの活躍を見せてくれる。また、素晴らしい肩を持っている。彼はすぐに米国の野球に適応した。そして球団のリーダーとなり、選手たちに受け入れられた。チームにとてつもなく大きいインパクトを残したんだ」と賛辞を贈っている。

 また、マリナーズの史上最高FA契約の次点にあたる“特別賞”はロビンソン・カノ内野手、ブレット・ブーン内野手、ネルソン・クルーズ外野手が挙げられている。

 一方、イチロー以外の日本人選手ではドジャースで野茂氏、ヤンキースで松井氏、レッドソックスで上原、レイズで岩村が“特別賞”に選出されている。

 1990年に近鉄に入団し、タイトルを総なめにした野茂氏は95年に渡米。ドジャースでは同年5月2日のジャイアンツ戦でメジャーデビューを果たすと、1年目に13勝6敗、防御率2.54をマーク。最多奪三振(236個)、新人王のタイトルを獲得した。サイ・ヤング賞の投票でも4位に入っており、その後、メッツ、ブルワーズ、タイガース、レッドソックス、レイズ、ロイヤルズなどでプレー。通算12シーズンで323試合に登板、1976回1/3を投げ、123勝109敗、防御率4.24、1918奪三振を記録した。

 野茂氏は渡米当初はマイナー契約であり、今回の企画の条件を満たしていないが、ドジャース公式サイトでは“特別賞”に名を連ねており、「彼は日本人選手に対し、メジャーリーグの門戸を再び開いた。1995年、彼は新人王に輝き、最初の3年で43勝29敗を記録した」と高く評価している。

 一方、03年に巨人からFAで渡米した松井氏は3年契約でヤンキースに入団。デビューから3年連続で100打点以上をマークするなど絶大な勝負強さを誇り、09年のフィリーズとのワールドシリーズでは13打数8安打、打率.615、3本塁打、8打点と圧倒的な成績を収め、MVPに輝いた。メジャー通算では1236試合で4442打数1253安打、175本塁打、760打点をマークしている。

■ワールドシリーズMVPに選ばれた松井氏は「すぐにジーターお気に入りに」

 ヤンキースの公式サイトの特集記事では「彼はすぐにデレク・ジーターお気に入りの選手となった。また、最初の3年で彼は打率.297、出塁率.370、長打率.484という成績を残し、ワールドシリーズで本塁打を放った初の日本人選手となった」とその功績を称えている。

 レッドソックスで名前が挙がったのは今オフにカブスに移籍した上原。2013年にレンジャーズから移籍すると加入1年目の途中で守護神となり、チームの快進撃に貢献。ワールドシリーズ制覇に貢献した。13年は73登板で4勝1敗、13ホールド、21セーブ、防御率1.09と圧巻の成績を収め、メジャー通算でも387登板で19勝22敗、67ホールド、93セーブ、防御率2.53をマークしている。

 レッドソックス公式サイトの特集ではベン・チェリントンGMが12年オフに獲得した選手の中で「最高の契約」としたのが上原だったことを紹介し、「ウエハラがセットアッパーとして契約を結んだことは忘れられがちだ。2013年ワールドシリーズチャンピオンの支配的クローザーとして、彼は頭角を現した」と評している。

 また、レイズで名前が挙がったのは独立リーグ・BCリーグ福島で球団代表、監督、選手を務める岩村。同選手がヤクルトから加入した07年はデビルレイズ時代で、加入2年目の08年には球団史上初のワールドシリーズ進出を達成。メジャー通算4シーズンで408試合に出場、1545打数413安打で打率.267、16本塁打、117打点、32盗塁をマークしている。

 レイズの球団公式サイトの特集では「イワムラは日本からレイズへ移籍し、3年間プレーした。最初は三塁手、それからは二塁手として。344試合に出場し打率.281、14本塁打、104打点を記録。2008年アメリカンリーグチャンピオンシリーズ第7戦で、イワムラは球団史において象徴的な瞬間をもたらした。レッドソックス戦で、彼は最後のアウトを取るためにセカンドベースを踏み、レイズはワールドシリーズ進出を果たした」と球団の栄光の瞬間を振り返っている。

 ちなみに今回の企画では、ドジャースの史上最高FA契約選手はカーク・ギブソン外野手、ヤンキースはオーランド・ヘルナンデス投手、レッドソックスは四国アイランドリーグplusの高知と契約合意に達しているマニー・ラミレス外野手、レイズはフェルナンド・ロドニー投手が選ばれている。

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