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イチローは今年も外野3ポジションでフル稼働? マ軍が控え4人体制を検討


イチロー外野手の所属するマーリンズが、今季は救援投手を8人体制にし、控え野手4人でシーズンに臨む可能性があるとMLB公式サイトが報じている。外野の全ポジションを高いレベルでこなせるイチローは、今季もフル稼働することになりそうだ。

■イチローらバックアップに「多様性が存在」、救援を8人に増加か

 イチロー外野手の所属するマーリンズが、今季は救援投手を8人体制にし、控え野手4人でシーズンに臨む可能性があるとMLB公式サイトが報じている。外野の全ポジションを高いレベルでこなせるイチローは、今季もフル稼働することになりそうだ。

 MLB公式サイトは「マーリンズはベンチ要員4人を計画中」とのタイトルで記事を掲載。マーリンズ番のジョー・フリサロ記者が「交代要員の多様性が球団に追加の強打者契約の回避をもたらすかもしれない」とレポートしている。

 マーリンズは現在、右打ちの強打者であるクリス・カーター、マーク・レイノルズという2人の一塁手に興味を示していると報じられている。左打ちのジャスティン・ボーア内野手と併用する狙いがあるとされているが、MLB公式サイトによると、「マーリンズは追加の控え選手のためにFA市場を引き続き監視しているが、強打者との契約は最優先事項ではない」という。

 また、昨シーズン終盤、エース右腕のホセ・フェルナンデス投手をボート事故で亡くすという悲劇に見舞われたマーリンズは、19日(日本時間20日)にレッズからトレードで右腕のダン・ストレイリー投手を獲得。「28歳はローテーションの4~5番手を確保する事が期待され、そしてロースターへの主な追加選手は恐らく彼が最後となる」と、先発投手の補強は終了した模様だ。

 では、残るポイントはどこになるのか。フリサロ記者は、強化責任者のマイケル・ヒル氏が「8人の救援で13人の投手陣を携えることが考えられる」と話していたことを紹介。「球団はリリーバーを追加し、4人のベンチ要員でいくことを真剣に検討している」としている。

■控え4人体制は指揮官の「決断を限定」も…「ベンチ4人体制でいくことをいとわない」

 記事では、昨季終了後にFAとなったジェフ・フランコーア外野手、クリス・ジョンソン内野手との再契約の可能性は高くないとレポート。そして、「マーリンズは控え捕手のA・J・エリス、イチロー外野手、内野ユーティリティのミゲル・ロハス、デレク・ディートリッチ内野手のベンチ4人体制でいくことをいとわないようだ」と分析している。

 確かに、この4人がバックアップとして控えていれば、すべてのポジションをカバーすることが可能だ。特に、ロハスは内野、イチローは外野の全ポジションを守ることができるため、穴が空くことはない。フリサロ記者も「ベンチ要員4人はドン・マッティングリー監督の試合中の決断を限定するだろうが、しかし、この控えには多様性が存在する」と言及。カーターやレイノルズを獲得しなければ、相手先発が左投手の場合はボーアの代わりに正捕手のJ・T・リアルミュートを右打ちの一塁手として起用するプランもあるという。

「それがドニーを4人ベンチから解放するだろう。我々は右打者という言葉で全てを片付けようとしたことは一度もない。ボーアにあらゆる機会を与えてレギュラーとなり、左右どちらとも対戦させるし、時にはリアルミュートを一塁で使うこともする」

 記事の中で、強化責任者のヒル氏はこのように話している。さらに、別の野手との契約についても「我々の最優先事項ではない」として、「私たちの目標は、いかに投手陣に深みとクオリティを持たせることができるかだ」と説明。フリサロ記者は「カーターやレイノルズのような選手との契約より、マーリンズはベテラン野手とのスプリングトレーニング招待付きのマイナー契約に動くだろう」と伝えている。

 ディートリッチも外野を守れるが、専門職としてベンチに控えるのはイチローのみとなるだけに、今季も全3ポジションでのフル回転が予想される。他の3人も含めて、チームがバックアップの選手に信頼を寄せているからこそ、投手を1人増やすという選択肢が生まれていることは確かだ。そして、当然、救援投手が8人体制となれば、新加入の田澤純一への負担も減ることになる。

 マーリンズは実際にどのような体制で今シーズンを迎えることになるのだろうか。

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