BASEBALL GATE

プロ野球

今年もバラエティ豊富 12球団のスローガン出揃う


◆ 各球団のセンスが光る

 長かったオフももうすぐ終わり。いよいよ2月1日のキャンプインが近づいてきているプロ野球。各チームで新シーズンへ向けた準備が行われているが、今回は「チームスローガン」を取り上げたい。

 21日に発表された楽天をもって、12球団のスローガン(キャッチフレーズ)がすべて発表となった。長いシーズンを戦っていく上での指針となる言葉であるが、これが12球団それぞれに個性があっておもしろい。

 ここでは各球団の2017年のスローガンとそれにこめられた想い、そして近年のスローガンの変遷をまとめた。あなたの心に響くのは…?

◆ 日本ハム

F-AMBITIOUS(ファンビシャス)

・栗山英樹監督
「札幌農学校のウイリアム・スミス・クラーク博士が“Boys,be ambitious(少年よ、大志を抱け)”の名言を残して今年がちょうど140年にあたり、選手には歴史に名を残すこと、末永く語り継がれることの意味を感じてプレーしてもらいます。このスローガンのもと、ファンの皆様と思いを一つに戦い抜きます」

<近年のスローガン>
2016年:「爆ぜる(はぜる)」
2015年:「EZOlution(エゾリューション」
2014年:「前進せよ-トゥミコロクル-」

◆ ソフトバンク

1(ワン)ダホー!

・工藤公康監督
「日本一奪還を目指し、チーム一丸となって、『1』番を目指し戦うという強い意志の表れです。そして『ワンダフルホークス』という意味も込められています。ファンの皆さんがワクワクドキドキするように、試合の中でしっかりと結果を残し続けて、日本一を目指していくという思いもあります」

<近年のスローガン>
2016年:「熱男2016」
2015年:「熱男(アツオ)」
2014年:「俺がやる。」

◆ ロッテ

翔破~限界を超えろ!~

・伊東勤監督
「2017年は限界に挑むシーズンです。選手一人ひとり、そしてチームとしても限界を超える事にチャレンジをしていきます。限界に挑み、越えなければ優勝、日本一の栄光は見えてきません。限界など定めず、挑戦し続け、挑み続け、どこまでも攻め続けた先にこそ栄光はあります。どんな状況の時も不可能だと決め込んだり、限界を決めずに一年間、突き進みたいと思います」

<近年のスローガン>
2016年:「翔破~熱き心で!~」
2015年:「翔破~熱く!勇ましく!!泥臭く!!!~」
2014年:「翔破 ~頂点へ、今年こそ。~」

◆ 西武

CATCH the ALL つかみ獲れ!

・辻発彦監督
「3年連続Bクラスというところから這い上がるためには、チームも生まれ変わらなければならないです。そのためには、若いチームでありますから、まずはチームでの競争において、勝ち獲れ、レギュラーの座をつかみ獲れ、という思いを込めております」

<近年のスローガン>
2016年:「BEAST! 強く、猛々しく。」
2015年:「ガチ!マジ!LIONS2015」
2014年:「全力!ライオンズ ~攻めも、守りも、応援も。~」

◆ 楽天

Smart & Spirit 2017 東北・夢・再び

・梨田昌孝監督
「2017年は、これまでに積み上げてきたものを継承し、東北に元気をそして夢を再びということで、我々の夢である優勝ができるよう、戦っていきたいと思います」

<近年のスローガン>
2016年:「Smart & Spirit 2016 夢と感動」
2015年:「Smart & Spirit 2015 一致団結」
2014年:「Smart & Spirit 2014 HEAT UP!!」

◆ オリックス

野球まみれ 一勝懸命2017

・解説
汗にまみれ、泥にまみれ、野球にまみれる。原点に立ち返り、野球に尽くし、野球に捧げ、もっと野球が好きになる。そんなチームの想いを表している。

<近年のスローガン>
2016年:「俺のオリックス」
2015年:「輝氣(かがやき)2015 輝こう、一緒に。」
2014年:「進撃 2014 さらに、ひとつになろう」

◆ 広島

カ舞吼!−Kabuku−

・解説
「カープ」らしく「舞」い、「吼」えながら戦っていく。歌舞伎の語源となった「常識にとらわれない変わった行動や身なりをする。」という意味のある「傾く(かぶく)」を元にしたスローガン。
他チームの目を気にすることなくカープ道を突き進み、新シーズンも「カープらしく」熱く戦う。そして、球場という舞台でファンを熱く魅了するプレーを約束する。

<近年のスローガン>
2016年:「真赤激(まっかげき)」
2015年:「常昇魂 RED RISING」
2014年:「赤道直火」

◆ 巨人

新化 ~GIANTS PRIDE 2017~

・高橋由伸監督
「『一新』から『新化』へ。選手は、個のレベルアップを強く意識し、常に新しい自分へと変化し続けてほしい。チームは、現有戦力、新しい力、若い力が融合して化学反応を起こし、さらに進化、そして「新化」する集団であってほしい」

<近年のスローガン>
2016年:「一新 ~GIANTS PRIDE 2016~」
2015年:「Show The Spirit~新成」
2014年:「Show The Spirit~雄志」

◆ DeNA

THIS IS MY ERA

・ラミレス監督
「2016年シーズン、私たちは、11年ぶりのAクラスに入り、球団史上初めてクライマックスシリーズに進出することができました。2017年、私はすべての選手に“これからは俺の時代だ!”という強い気持ちを持ってもらいたいと考えています」

<近年のスローガン>
2016年:「WE PLAY TO WIN」
2015年:「導」
2014年:「心」

◆ 阪神

挑む Tigers Change

・解説
どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い思いをスローガンとして表現している

<近年のスローガン>
2016年:「超変革 Fighting Spirit」
2015年:「Go for the Top as One」
2014年:「Go for the Top 熱くなれ!!」

◆ ヤクルト

目を覚ませ! Snap out of it

・真中満監督
「“Snap out of it”とは直訳すると“それからさっと抜け出せ”と言う意味になりますが、『いつまでもくよくよしていないでさっさとその状況から抜け出し、本来の自分を取り戻せ』と言う意味合いがあります。目を覚ませ!と言う刺激的な言葉と合わせ、『スワローズ選手たちの実力は本来そんなものじゃない!気持ちを切り替えてやっていこう!』と言うメッセージを伝えたいと思っています」

<近年のスローガン>
2016年:「つばめ進化」
2015年:「つばめ改革」
2014年:「這い上がれ SPIRIT OF CHALLENGE」

◆ 中日

原点回帰~ゼロからのスタート~

・森繁和監督
「監督を引き受けた時に『ゼロからのスタート』と言いましたので、いろいろ考えた中から最終的にこれを選びました。デザインもいろいろありましたが、回帰の『回』の中がゼロになっているのが気に入って、ゼロからのスタートのゼロと、ゼロに抑えてほしいという願いも大きくあります」

<近年のスローガン>
2016年:「竜魂燃勝」
2015年:「強竜再燃 stand hard」
2014年:「Start it Again 強竜再燃」