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2017.01.21 17:00
今年は誰?近年多い2年目のブレイク
◆ 近年目立つ2年目のブレイク
プロ野球界ではルーキーイヤーに活躍した選手が、2年目に成績を悪化したりすることを“2年目のジンクス”と呼ぶ。一方で、1年目はそこまで目立った活躍はしなかったものの、2年目に一気に飛躍する選手もいる。
近年を見ても、福谷浩司(中日)が1年目の13年は9試合にとどまったが、翌14年にリーグ最多の72試合に登板、15年は高卒2年目の森友哉(西武)が17本塁打、松井裕樹は高卒2年目で最多となるシーズン33セーブをマークした。
そして昨季は、1年目2勝だった石田健大(DeNA)が9勝をマーク、石田とチームメイトの倉本寿彦もレギュラーに定着し打率.294を記録するなど、成績を向上させた。
◆ 中日・小笠原のブレイクに期待
今季、“2年目のブレイク”に期待がかかる選手をみると、小笠原慎之介(中日)がそのひとりだ。東海大相模高時代の3年夏に、甲子園優勝投手となった小笠原は、5月31日のソフトバンク戦で一軍デビュー。
勝ち星に恵まれなかったが、9月4日の巨人戦で7回3失点に抑え、プロ初勝利をマークした。その後、9月18日のヤクルト戦で2勝を挙げたが、1年目は2勝6敗、防御率3.36という成績で終えた。
11月に左肘の遊離軟骨除去手術を受けたこともあり、開幕に間に合うか気になるところ。ただ、中日の先発ローテーションは頭数が少なく、故障後に登板のチャンスは十分にあるはずだ。プロに慣れた2年目の今季、先発ローテーション入りを果たし、白星を多く積み上げたいところだ。
◆ 広島・西川はポテンシャルが高い
野手では、西川龍馬(広島)に2年目のブレイクに期待したい。プロ1年目の昨季は、ドラフト5位入団も開幕一軍を掴むと、代走・守備を中心に62試合に出場。打撃ではプロ初打席となった3月27日のDeNA戦で、右中間を破る三塁打を放つなど、少ない打席機会で非凡な打撃センスを見せつけた。
広島の内野事情を見ると、セカンド・菊池涼介、ショート・田中広輔のレギュラーは固定されているが、サードのレギュラーは決まっていない。得意の打撃でアピールし、レギュラーを勝ち取り、一気にブレイクといきたいところだ。
その他、U-23ワールドカップとアジアウインターリーグで好投した青山大紀(オリックス)、ルーキーながら昨季10本塁打を記録した吉田正尚(オリックス)、高卒ながら一軍でプレーしたオコエ瑠偉(楽天)、平沢大河(ロッテ)、プロ初打席で本塁打を放った広岡大志(ヤクルト)などがいる。この中から何人の選手が“2年目のブレイク”できるだろうか。