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プロ野球

阪神ドラ3才木 18歳とは思えないストイックさと将来性

 ◇17年版球界新士録

寮で持参した筋肉の本を読む才木

 これも「二刀流」といえるかもしれない。阪神ドラフト3位・才木は、両親の対照的な2つの“遺伝子”を受け継いでいる。

 父・昭義さんはロボット作りに携わるエンジニア。仕事だけでなく、ルービックキューブやクロスワードが趣味の一つという「頭脳系」だ。一方の母・久子さんは大阪体育大のハンドボール部に所属し、全日本大学選手権(インカレ)で準優勝した経歴を持っている。卒業後はスポーツメーカー、非常勤で中学の体育教師を務めた経験もあるという「体育会系」だ。

 才木本人に「どちらの“血”が濃いと思う?」と聞くと「100%母親やと思います(笑い)」と答えた。だが、取材する側から見ると“半々”だと思わされる。

 野球に対するストイックさは素晴らしい。高校時代には自ら栄養学を学んだり、野球部引退後は自宅から1時間以上かかる大阪府豊中市内のジムに週2、3回のペースで通ってプロ入りまでの準備を進めていた。

 入団後も同じだ。6日の入寮初日、午後から一人で黙々とランニングを始めた。慣れていないはずの大勢の報道陣を気にすることもなく、見えていないのかと思うぐらい集中して汗を流す姿はとても18歳とは思えなかった。

 一方、趣味は「将棋とパズル」と言う。昭義さんの影響で、自宅では、暇があればパズルやクロスワードで遊んでいた。将棋に関しては「相手がなかなかいないんです」と言い、携帯ゲームのアプリを取得しているほどだ。

 1メートル88の長身に、長い手足を生かしたしなやかな投球は将来性抜群だ。体重79キロと細身の体格が成長すれば、未来のエースという青写真を十分描ける。頭脳系と体育会系――、異色の「二刀流」に注目だ。 (巻木 周平)

 ◆才木 浩人(さいき・ひろと)1998年(平10)11月7日、兵庫県神戸市生まれの18歳。王塚台中2年時に捕手から投手に転向。須磨翔風では2年春の県大会で先発を務め、創部初の4強入り。甲子園経験はなし。長身から投げ下ろすスピンの利いた直球は最速148キロ。切れのある変化球も持ち味。1メートル88、79キロ。右投げ右打ち。