BASEBALL GATE

侍ジャパン

三冠王に期待がかかる選手は?


 2リーグ制後、野村克也、王貞治、落合博満、ブーマー、バース、松中信彦が三冠王(首位打者、本塁打王、打点王)を達成している。80年以上の歴史のあるプロ野球で三冠王を達成した選手はわずか6人。平成に入ってから04年の松中のみと、かなり難しいことがわかる。

 現役選手では、山田哲人(ヤクルト)が三冠王に近い存在といえそうだ。レギュラーに定着した14年に打率.324、29本塁打、89打点の成績を残すと、15年から球界史上初となる2年連続でトリプルスリーを達成した。特に15年は本塁打王(38本)、打率(.329)と打点(100打点)がリーグ2位と打撃三部門全てリーグ3位以内の活躍。昨季は打率が.304だったものの、本塁打(38本)、打点(102打点)はリーグ2位。3年連続トリプルスリーとともに、三冠王も期待がかかる。

 昨季本塁打と打点の二冠に輝いた筒香嘉智(DeNA)も、三冠王に近い存在といえるだろう。昨季は本塁打王、打点王に加え、打率もリーグ3位の.322をマークした。3月に行われる『第4回 ワールドベースボールクラシック』(WBC)では、侍ジャパンに選出され、4番候補の一人として活躍が期待される。打率が最も難易度が高そうだが、昨季を上回る打率を残せれば、三冠王も夢ではない。

 パ・リーグでは柳田悠岐(ソフトバンク)が当てはまりそうだ。昨季はシーズン終盤に故障で離脱したこともあり、打率.306、18本塁打、73打点に終わったが、15年は打率がリーグトップの.363、本塁打がリーグ3位の34本、打点もリーグ3位の99打点だった。15年に近い打撃成績を残すことができれば、三冠王も十分見えてくる。

 今年は日本球界では松中以来13年ぶりに三冠王が誕生するだろうか…。