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来年殿堂入り有資格1年目の元楽天AJと松井秀喜 米メディアの当落予想は?


先日18日(日本時間19日)に2017年度の米野球殿堂入り選手が発表されたばかりだが、現地ではすでに来年以降の殿堂入り選手の予想が始まっている。MLB公式サイトでは、来年有資格1年目を迎える元ヤンキースの松井秀喜氏と楽天で活躍したアンドリュー・ジョーンズ氏の明暗が分かれると予想している。

■ゲレーロ、ホフマン、C・ジョーンズは“当確”予想

 先日18日(日本時間19日)に2017年度の米野球殿堂入り選手が発表されたばかりだが、現地ではすでに来年以降の殿堂入り選手の予想が始まっている。MLB公式サイトでは、来年有資格1年目を迎える元ヤンキースの松井秀喜氏と楽天で活躍したアンドリュー・ジョーンズ氏の明暗が分かれると予想している。

 2018年度の殿堂入り選手として選出される大本命と目されているのは3人だ。来年有資格1年目を迎える通算468本塁打のチッパー・ジョーンズ氏(ブレーブス)、通算449本塁打のブラディミール・ゲレーロ氏(エンゼルスなど)、歴代2位・通算601セーブのトレバー・ホフマン氏(パドレスなど)で、いずれも史上に名を残す活躍を見せた名選手だ。

 キャリア通算WARが85.0に達するC・ジョーンズは「有資格1年目の選出が確実」と太鼓判を押されている。WARとは打撃、守備、走塁、投球などを総合的に評価して選手の勝利に対する貢献度を表す指標で、そのポジションの代替可能選手と比較し、どれだけ勝利数を上積みしたかを表す。現在、選手を評価する指標として最も重視されているものの1つだ。

 ホフマン氏とゲレーロ氏は、今年の得票率がそれぞれ74パーセント、71・7パーセントで、選出の条件となる75パーセントをわずかに満たせず。だが、来年はC・ジョーンズ氏とともに、当落ラインを超えると見られている。

■A・ジョーンズは可能性ありも…

 一方、インディアンスなどで活躍した通算612本塁打のジム・トーミ氏と指名打者として活躍したエドガー・マルティネス氏(マリナーズ)は、本命に続く「当落戦上」のカテゴリーに格付けされている。それに続く「可能性あり」という3番目のカテゴリーでは、フィリーズなどで活躍した通算316本塁打のスコット・ローレン氏、ベネズエラ代表監督のオマール・ビスケル氏(インディアンス他)とともに、2013年の楽天日本一に大貢献したスーパー助っ人、アンドリュー・ジョーンズ氏の名前も挙がっている。

 現在オランダ代表のコーチを務めているA・ジョーンズ氏は、ヤンキースでプレーした2012年シーズンを最後にメジャーから離れており、18年が有資格1年目となる。メジャーでは19歳でデビューしたブレーブスなどで活躍し、2005年に本塁打王と打点王の2冠に輝いている。

 一方、松井氏も18年に殿堂入り有資格1年目を迎えるが、今回の予想企画ではゴジラの名前はなかった。2009年に日本人初のワールドシリーズMVPに輝き、ヤンキース世界一の立役者となったが、MLB公式サイトでは有資格1年目での選出は困難と予想しているようだ。

 殿堂入り候補者は全体投票数の5パーセントを獲得できなければ、翌年の候補者リストから名前が外される。松井氏は5パーセントを獲得し、翌年以降にチャンスをつなぐことができるのか。あるいは、今回の企画の予想を裏切って、有資格1年目で殿堂入りする大逆転劇を演じるのか。来年は日本からも大きな注目を集めることになりそうだ。

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