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立正大が9年ぶり決勝へ!楽天ドラフト7位・小郷裕哉「坂田監督の野球が一番と証明したい」【明治神宮大会準決勝 立正大-関西国際大】

 11月13日、第49回明治神宮大会・大学の部準決勝が行われ、立正大が関西国際大を6回コールドで下した。決勝進出を決めた立正大は初出場初優勝した2009年以来9年ぶりの優勝を目指す。

 大量得点を奪ったこの試合で打線の火付け役となったのが、先日のドラフト会議で楽天から7位指名された小郷裕哉(4年・関西)だ。初回の第1打席は無死一、三塁から「クリーンアップを打つ身として、あの場面では外野フライを打つ練習をしていたので、追い込まれていましたが、強引に打ち上げようと思いました」と狙い通りにライトへ犠牲フライを放って先制点を演出。続く第2打席でも無死二塁から左中間に適時二塁打で貴重な追加点を挙げ、その後のビッグイニングに繋げた。

2打点の活躍を見せた小郷


 小郷は関西高時代にプロ志望届を提出していたが、指名漏れという悔しい経験をしている。大学4年間でどのようにしてドラフト指名を勝ち取れる選手になったのか。小郷は4年間での成長をこう振り返る。
「野球には考える時間があるということを監督から教わりました。野球は1球ごとに間があるので、考えないと損をすると言われてきました。高校の時にそういうことは考えてなかったんですけど、考えることで思い通りのプレーができた時は楽しいということを監督から教わりました」
 立正大に入学して坂田精二郎監督から考えて野球をすることを教わった小郷。打順や状況に応じてどのような打撃をすべきかを考えられるようになったことで結果を出せるようになったという。この日の第1打席でも外野フライを打つと意識したことで、狙い通りに犠牲フライで先取点を奪うことができた。

 明日の決勝が大学最後の試合となる小郷は「監督の野球が全国で一番だということを証明したい」と思いを語ってくれた。自分をプロ入りに導いてくれた恩師に日本一という栄冠をプレゼントして恩返しするつもりだ。

◎関西国際大・鈴木英之監督
「武次(晴哉/2年・西脇工)は“状態が65%だ”と本人が言ってきたので使うのはやめようと思いました。野球はピッチャーですね。結局、武次だけなので次の投手を来年の春に向けてしっかりと育成して、武次に依存しないチームにしないといけないですね」

★第49回明治神宮野球大会準決勝
立正大   205014=12
関西国際大 000101=1
(6回コールド)
【立】糸川、渡部、新村、山本-木下
【関】森國、澁谷、河野、石田-深尾

文・写真=馬場遼