BASEBALL GATE

プロ野球

5年連続で高卒を指名 最近5年間の楽天のドラ1は?


◆ 近年は高卒新人を獲得

 昨年のドラフト会議では高校生組が藤平尚真(楽天)、今井達也(西武)、寺島成輝(ヤクルト)、堀瑞輝(日本ハム)、大学生組が田中正義(ソフトバンク)、佐々木千隼(ロッテ)、加藤拓也(広島)、吉川尚輝(巨人)、浜口遥大(DeNA)、大山悠輔(阪神)、柳裕也(中日)、社会人組は山岡泰輔(オリックス)がドラフト1位指名を受けた。

 多くのドラフト1位ルーキーたちが新人合同自主トレに参加し、プロ野球生活の第一歩を踏み始めている。そんな彼らが、プロの世界でどのような活躍を見せるか気になるところ。ここでは、最近5年間で楽天からドラフト1位指名を受けて入団した選手たちが、1年目にどのような成績を残したのか振り返っていきたい。

 最近5年間のドラフト1位をみると、12年ドラ1の森雄大から5年連続で高校生を指名する。13年ドラ1の松井裕樹、15年ドラ1のオコエ瑠偉は、1年目から積極的に一軍で起用された。

 松井裕は先発とリリーフの両方をこなし、1年目は27試合に登板し、防御率3.80を記録。翌14年からは楽天の守護神に君臨する。オコエは開幕一軍を掴むと、プロ初安打、プロ初本塁打を記録するなど、51試合に出場した。

 その他、最近5年間のドラフト1位の1年目成績は以下の通り。

◆ 最近5年間のドラ1の成績

【2012年】
武藤好貴(JR北海道)
1年目成績:9試 0勝0敗 防5.14
☆社会人出身の武藤は即戦力として期待されたが、開幕は二軍スタート。5月31日の巨人戦でプロ初登板を果たし、2回無失点デビューを飾るも、プロ1年目はわずか9試合の登板にとどまった。

【2013年】
森雄大(東福岡高)
1年目成績:9試 3勝4敗 防5.71 ※二軍成績
☆ドラフトで楽天と広島の2球団が競合した森。当時の星野仙一監督は、3年後に一軍で活躍してくれればいいとの方針を示し、一軍の登板はなし。二軍で実戦経験を積んだ。

【2014年】
松井裕樹(桐光学園高)
1年目成績:27試 4勝8敗 防3.80
☆13年のドラフト会議で5球団から指名を受けた松井裕は、先発では苦戦したが、シーズン途中にリリーフに転向し安定した投球を見せた。再び8月から先発に戻ると、9月23日のソフトバンク戦では8回を2失点に抑え勝利投手となった。

【2015年】
安楽智大(済美高)
1年目成績:1試 1勝0敗 防0.00
☆高2年春の選抜で準優勝投手となった安楽は、二軍で育成していくという方針もあり。プロ入り1年目のほとんどを二軍で過ごした。それでも10月5日のソフトバンク戦で、プロ初登板し、6回無失点に抑え、プロ初勝利を手にした。

【2016年】
オコエ瑠偉(関東一高)
1年目成績:51試 率.185 本1 点6
☆関東一高時代、“走攻守”三拍子そろった外野手として注目を浴びたオコエは、開幕一軍を掴むと、3月26日のソフトバンク戦でプロ初盗塁をマーク。5月31日の阪神戦でプロ初安打を放つと、6月18日のDeNA戦でプロ初本塁打を放った。

【2017年】
藤平尚真(横浜高)
ポジション:投手
生年月日:98年9月21日
投/打:右/右
身長/体重:186センチ/84キロ
経歴:横浜高