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プロ野球

今季中に「名球会」資格を満たしそうな選手は?


◆ 投手の名球会入りは厳しい状況

 15日に「名球会フェスティバル2017 in宮崎」がKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で行われた。

 このイベントには日米通算200勝を挙げ、昨季限りで現役を引退した黒田博樹や、昨季通算2000安打を達成した新井貴浩、日米通算2000安打を達成した福留孝介などが参加したという。

 名球会には参加資格があり、「投手として通算200勝以上、または通算250セーブ以上」、「打者として通算2000安打」が必要だ。また通算成績にはメジャーリーグでの成績も合算されるが、日本プロ野球での記録をスタートとなっている。

 では、今季中に名球会入りができそうな現役選手は誰がいるのだろうか…。通算200勝以上は、日米通算では岩隈久志(マリナーズ)の170勝、現役NPB最多勝利が152勝の石川雅規(ヤクルト)と今季中の名球会入りは不可能に近い。

 通算250セーブ以上も、藤川球児(阪神)が日米通算225セーブを記録しているが、阪神は今オフ守護神候補のメンデスを獲得している。藤川が1年間抑えを務めれば不可能な数字ではないが、メンデスや今季2年目を迎えるマテオのどちらかが候補になっていることを考えると、少々厳しい状況だ。

◆ 青木、荒木が2000安打間近

 一方、通算2000安打は青木宣親(アストロズ)が日米1965安打を放ち、現役選手では最も名球会入りに近い。青木は03年ドラフト4位でヤクルトに入団すると、05年にイチロー以来となるシーズン200安打、10年にも自身2度目となるシーズン200安打を放った。日本通算1284安打を記録した“安打製造機”は、12年から活躍の舞台をメジャーに移した。

 メジャーではブルワーズ時代の13年に記録した171安打が、メジャー挑戦後のシーズン最多安打となっている。だが、毎年コンスタントに安打を重ね、5年間で681安打を記録する。ケガなく1年間戦い続ければ、今季中の日米通算2000安打、名球会入りは間違いないだろう。

 荒木雅博(中日)も残り39本で通算2000安打に到達する。95年ドラフト1位で中日に入団すると、落合博満監督(当時)が就任した04年からはチームの中心選手に成長。打率3割を記録したシーズンは1度だけだが、02年から12年まで11年連続で規定打席に到達。大きな故障で離脱することなく、安打を積み重ねてきた。今年の9月で40歳を迎える大ベテランは、昨季71安打を記録した。50安打を下回ったシーズンは、00年を最後にない。今季中に通算2000安打を達成する可能性が高そうだ。

 その他にも福浦和也(ロッテ)が残り68安打、阿部慎之助(巨人)が残り83安打で通算2000安打となる。昨季は黒田、新井、福留が名球会入りを果たしたが、今年は何人の選手が名球会入りを果たすだろうか。