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DeNA筒香が少年野球のスーパーバイザー就任「考える力を持った人間に」


DeNA筒香嘉智外野手が新たな取り組みに着手した。15日、出身チームでもある堺ビッグボーイズ(堺BB)で小学生の部「Team Agresivo(チーム・アグレシーボ)」を立ち上げ、スーパーバイザーに就任することを発表した。

■野球の魅力を通じて「生きる力」を持った子供たちの育成をアシスト

 DeNA筒香嘉智外野手が新たな取り組みに着手した。15日、出身チームでもある堺ビッグボーイズ(堺BB)で小学生の部「Team Agresivo(チーム・アグレシーボ)」を立ち上げ、スーパーバイザーに就任することを発表した。

 かつてトレーニングで訪れたアメリカ合衆国や2015年冬にウインターリーグで訪れたドミニカ共和国で、現地でのジュニア指導の様子を見たり、実際に子供たちに触れ合う機会を持った筒香は、日本とのアプローチの違いに大きな興味を抱いたという。印象的だったのは、指導者が子供たちを怒鳴ったり、頭ごなしに指示する姿はなく、子供たちは常に大きな笑顔を浮かべていたこと。子供たちに自分で考える時間を与えること、その忍耐力を指導者が持つことで、野球に限らず今後の人生につながる人間形成ができるのではないかと考えたという。

 現役選手という立場ながら、今でも何か子供たちのために還元できることはないかと考えていたところ、堺BBの瀬野竜之介代表から「小学生の部を結成して思いを実現してみては」という提案を受けたという。堺BBで小学生の部が創設されたのは2015年春のことだが、この日晴れてスーパバイザーの就任が決まった。

 この日は筒香からプレゼントされたパーカーを着た小学生の部の子供たちとも触れ合う時間を持った。パーカーの胸に記された文字でもあるチーム名「Agresivo(アグレシーボ)」は、スペイン語で「前向きに、積極的に」という意味を持つ。

 筒香は「子供たちには何も恐れずにやってもらいたい。そうする中で自然とチャレンジ精神は育つと思う。野球という素晴らしいスポーツを通じて学んだことを、人生に生かさないと意味がない。アグレシーボでの取り組みを通じて、野球に限らず、指示を待たずに動ける、今の時代に必要な生きる力を持った子供たちが育てばいいと思う」と話した。

 また、同チームのテクニカルコーチには、筒香の横浜高校時代の同級生でもある佐野誓耶氏が就任した。

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