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米国選手が大谷に例えられる時代に…ドラ1候補は「オオタニの米国版」


若き二刀流のスーパースターとして、海外でもその名を轟かせている日本ハムの大谷翔平投手。アメリカのドラフト1位候補が現地メディアで「ショウヘイ・オオタニのアメリカのアマチュア版」と紹介されるほど、知名度は高まりを見せている。

■最速158キロの投手兼遊撃手、高校生右腕初の全体1位指名も

 若き二刀流のスーパースターとして、海外でもその名を轟かせている日本ハムの大谷翔平投手。アメリカのドラフト1位候補が現地メディアで「ショウヘイ・オオタニのアメリカのアマチュア版」と紹介されるほど、知名度は高まりを見せている。

「MLBはアフリカ系アメリカ人投手を魅了しようとしている。グリーンはそのモデルになるかもしれない」と特集したのは、米地元紙「USAトゥデー」だ。

 記事によると、6月のMLBドラフト会議で全球団が注目しているのはハンター・グリーン投手(ノートルダム高校)。MLBがカリフォルニア州に創設した育成組織「アーバン・ユース・アカデミー」に通っていた逸材と紹介している。

 身長195センチ、体重93キロという恵まれた体格を誇り、98マイル(約158キロ)の速球とスライダーとチェンジアップを武器とするグリーンは、高校生右腕としては初の全体1位指名の呼び声も上がっているという。

 特集では、アメリカのスーパー高校生を日本球界の至宝に例えている。「彼はアメリカのアマチュアバージョンのショウヘイ・オオタニだ。この国に上陸することになれば、球界で最も高給となる選手の1人になるであろう日本の二刀流のスターだ」と伝えている。

■アメリカのプロスポーツ界を変える救世主としても期待

 グリーンは投手としても絶大な能力も誇るが、野手としての評価も高いという。記事では「グリーンは投げない時には、ショートでプレーする。凄まじい打撃スキルと純粋な生まれ持ったパワーを持ち合わせている」と二刀流の才能が絶賛されている。

 また、グリーンはMLBが直面する問題の解決策としても期待されているという。「MLBにおけるアフリカ系アメリカ人選手の占める割合は8%を上回ったが、リーグは現在投手と捕手を惹きつける努力に注力している」と記事では分析している。

 記事によると、昨季の開幕時のロスターでアフリカ系アメリカ人投手は合計14人。メジャー投手でわずか1.4%の割合で、捕手に至ってはカナダ出身の黒人選手が1人のみという状況だという。

「僕は投げるのが大好きなんだ。でも、アフリカ系アメリカ人の投手の数はすごく少ない。捕手に関しては1人か2人しか見たことがない。僕たちのリーグにはいないんだ。これまでチャンスは限られたものだったのかもしれないけども、それが変わっていくといいね」

 グリーンはこう語ったという。アメリカのアフリカ系アスリートはバスケットボールやアメリカンフットボールで多く活躍しているが、野球界において投手と捕手は少ない。

 “アメリカ版の大谷”と称されるグリーンには、アメリカのプロスポーツ界の構図を変える救世主としても期待が集まっている。

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