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2017.03.07 11:00
【Baseball Gate Analysis】坂本勇人(読売巨人)の守備範囲の広さをグラフ化
セ・リーグ遊撃手 坂本勇人(読売巨人)
野球を客観的なデータから分析するセイバーメトリクスには、UZR(Ultimate Zone Rating)という守備を評価するための指標がある。UZRは失策や刺補殺だけでなく、野手が打球を処理した位置や併殺奪取のデータも使い算出している。これにより「守備範囲」のような、従来の公式記録では評価できなかった守備における貢献度の大きさを把握することができる。UZRはポジションごとに算出し、各ポジションでリーグの平均的な選手と比べてどの程度失点を防いだかを表している。
セ・リーグ遊撃手のUZRは、2016年に初めてゴールデングラブ賞に輝いた坂本勇人(巨人)が断トツの数値を残している。グラウンドを細かく区切ったゾーン別の貢献度を見ても、複数の広いゾーンでプラスを計上。以前から得意としている三遊間の深い位置(ゾーンG、距離3)だけでなく、二遊間でも多くのゴロをさばいていたことが分かる。ちなみに坂本のUZRは 3年連続でセ・リーグ1位。守備範囲のポイントだけなら、データスタジアムでデータが整理されている2010年以降7年連続でトップとなっている。
昨年まで3年連続でゴールデングラブ賞を獲得していた鳥谷敬(阪神)がレギュラーから外れたこともあり、名実ともにセ・リーグを代表する遊撃手となった坂本。出身高校(現・八戸学院光星)の6学年下の後輩でもある北條史也(阪神)ら若い選手が台頭しつつある中で、2017年も高いレベルのUZRを残せるのか注目したい。