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侍ジャパン

1億円プレーヤーはドラフト何位が多い?


◆ ドラフト1位組の1億円プレーヤーは…

 オフの話題といえば、やはり契約更改交渉。まだ全員が判を押したわけではないものの、ほとんどの選手が2016年のうちに契約を更新している。

 年俸1億円以上の日本人選手に注目してみると、現時点で70人(未更改、FA組を除く)いる。1億円プレーヤーたちはドラフト何位でプロ入りしてきているのだろうか…。

 まずドラフト1位、自由獲得枠、希望枠をみると、ドラフト1位が22人、自由獲得枠が8人、希望枠が2人となっている。現時点でドラフト1位組の最高年俸が内川聖一(ソフトバンク)、坂本勇人(巨人)、山田哲人(ヤクルト)の3億5000万円、自由獲得枠は球界最高年俸の金子千尋(オリックス)の5億円、希望枠が4億円の松田宣浩(ソフトバンク)となっている。

【ドラフト1位】
3億5000万円 内川聖一(ソフトバンク/00年)※横浜入団
3億5000万円 坂本勇人(巨人/06年高)
3億5000万円 山田哲人(ヤクルト/10年)
3億円 筒香嘉智(DeNA/09年)
2億8000万円 中田 翔(日本ハム/07年高)
2億7000万円 大谷翔平(日本ハム/12年)
2億6000万円 阿部慎之助(巨人/00年)
2億3000万円 菅野智之(巨人/12年)
2億3000万円 福留孝介(阪神/98年)※中日入団
2億2500万円 長野久義(巨人/09年)
1億6000万円 藤浪晋太郎(阪神/12年)
1億5000万円 沢村拓一(巨人/10年)
1億5000万円 藤川球児(阪神/98年)
1億4500万円 今宮健太(ソフトバンク/09年)
1億3500万円 井口資仁(ロッテ/96年)※ダイエー入団
1億3000万円 石川 歩(ロッテ/13年)
1億2000万円 武田翔太(ソフトバンク/11年)
1億2000万円 平田良介(中日/05年高)
1億円 菊池雄星(西武/09年)
1億円 炭谷銀仁朗(西武/05年高)
1億円 T-岡田(オリックス/05年高)
1億円 野村祐輔(広島/11年)

【自由獲得枠】
5億円 金子千尋(オリックス/04年)
4億円 和田毅(ソフトバンク/02年)
4億円 鳥谷敬(阪神/03年)
2億2000万円 村田修一(巨人/02年)※横浜入団
2億円 内海哲也(巨人/03年)
1億8000万円 石川雅規(ヤクルト/01年)
1億3000万円 能見篤史(阪神/04年)
1億円 久保康友(DeNA/04年)※ロッテ入団

【希望枠】
4億円 松田宣浩(ソフトバンク/05年)
3億500万円 平野佳寿(オリックス/05年)

◆ ドラフト2位組は8人

 ドラフト2位でプロ入りした選手たちは、1億円プレーヤーが8人いる。最高年俸は4億1000万円の中村剛也(西武)。次いでソフトバンクのセットアッパー・五十嵐亮太の3億5000万円となっている。

 また、3年連続最多奪三振のタイトルを獲得した12年ドラフト2位の則本昂大(楽天)が2億円、二塁で4年連続ゴールデングラブ賞を受賞中の菊池涼介(広島)は1億4500万円、昨季日本シリーズ第5戦でサヨナラ満塁本塁打を放った西川遥輝(日本ハム)が初の1億円プレーヤーとなった。

【ドラフト2位の1億円プレーヤー】
4億1000万円 中村剛也(西武/01年)
3億5000万円 五十嵐亮太(ソフトバンク/97年)※ヤクルト入団
2億6000万円 柳田悠岐(ソフトバンク/10年)
2億円 田中賢介(日本ハム/99年)
2億円 則本昂大(楽天/12年)
1億4500万円 菊池涼介(広島/11年) 
1億円 西川遥輝(日本ハム/10年)
1億円 牧田和久(西武/10年)

◆ ドラフト3位組はドラ2を上回る

 ドラフト3位はドラフト2位組よりも多い12人が1億円プレーヤーだ。

 9年連続50試合登板継続中の宮西尚生(日本ハム)、15年にシーズン最多安打の日本記録を更新した秋山翔吾(西武)、今季から清原和博、中島宏之などが着けた背番号「3」に変更する浅村栄斗(西武)、2年連続70試合登板を果たした秋吉亮(ヤクルト)などが1億円プレーヤーとなっている。

【ドラフト3位組の1億円プレーヤー】
2億円 宮西尚生(日本ハム/07年大社)
2億円 秋山翔吾(西武/10年)
2億円 今江年晶(楽天/01年)※ロッテ入団
1億6000万円 川端慎吾(ヤクルト/05年高)
1億5500万円 浅村栄斗(西武/08年)
1億5000万円 中村晃(ソフトバンク/07年高)
1億4000万円 丸佳浩(広島/07年高)
1億3000万円 西勇輝(オリックス/08年)
1億2000万円 館山昌平(ヤクルト/02年)
1億1000万円 秋吉亮(ヤクルト/13年)
1億円 鈴木大地(ロッテ/11年)
1億円 嶋基宏(楽天/06年大社)

◆ドラフト4位組は4人

 イチロー、前田智徳など球界を代表する選手が多いドラフト4位は、現役組では4人が“1億円プレーヤー”だ。

 プロ入りから5年連続50試合登板中の益田直也(ロッテ)は今オフ、4000万円アップの1億2000万円で更改、1億円プレーヤーの仲間入りを果たした。昨季25年ぶりのリーグ優勝に導いた扇の要・石原慶幸も2000万円アップの1億2000ま年でサインしている。

【ドラフト4位組の1億円プレーヤー】
1億9000万円 栗山巧(西武/01年)
1億2000万円 益田直也(ロッテ/11年)
1億2000万円 石原慶幸(広島/01年)
1億1000万円 藤田一也(楽天/04年大社)※横浜入団

◆ドラフト5位組は下位入団ながらも…

 ドラフト5位組は下位入団ではあるが、8人も1億円プレーヤーがいる。

 摂津正(ソフトバンク)は球団の日本人最高額の4億円、『第4回 ワールド ベースボール クラシック』(WBC)の侍ジャパンに選出された増井浩俊(日本ハム)が2億2000万円、12年盗塁王の大島洋平(中日)は1億5000万円でサインした。

【ドラフト5位組の1億円プレーヤー】
4億円 摂津正(ソフトバンク/08年)
3億5000万円 中島宏之(オリックス/00年)※西武入団
2億2000万円 増井浩俊(日本ハム/09年)
2億円 長谷川勇也(ソフトバンク/06年大社)
1億8000万円 本多雄一(ソフトバンク/05年大社)
1億5000万円 大島洋平(中日/09年)
1億3000万円 畠山和洋(ヤクルト/00年)
1億円 中島卓也(日本ハム/08年)

◆ドラフト6位組は3人

 ドラフト6位組は成瀬善久(ヤクルト)、山井大介(中日)、新井貴浩(広島)の3人。

 昨季通算2000安打を達成した新井は14年オフに阪神を自由契約となり、90%ダウンの2000万円で広島に復帰。移籍1年目にチーム2位の57打点を挙げるなど、年俸6000万円にアップ。

 昨季は2010年以来自身6年ぶりにシーズン100打点をマークする活躍を見せ、25年ぶりのリーグ優勝に貢献。オフの契約更改交渉では、5000万円アップの1億1000万円でサイン。3年ぶりに1億円プレーヤーに返り咲いた。

【ドラフト6位組の1億円プレーヤー】
1億4400万円 成瀬善久(ヤクルト/03年)※ロッテ入団
1億2000万円 山井大介(中日/01年)
1億1000万円 新井貴浩(広島/98年)

◆ドラフト7位組は角中と谷元

 ドラフト7位組は角中勝也(ロッテ)、谷元圭介(日本ハム)の2人。

 角中は06年大学社会人ドラフトで入団すると、6年目の12年に首位打者のタイトルを獲得。翌13年には『第3回 ワールドベースボールクラシック』の侍ジャパンに選出されるなど、球界を代表する選手に成長した。昨季は首位打者、最多安打の二冠に輝き、1億円の大台に突破した。

 谷元は08年に行われたテストに合格し、同年のドラフト7位で入団した苦労人。14年から3年連続50試合登板中と、日本ハムのリリーフでは欠かせない存在だ。15年に行われた広島との日本シリーズ第6戦では、9回のマウンドにあがり無失点に抑え胴上げ投手となった。

【ドラフト7位組の1億円プレーヤー】
1億4100万円 角中勝也(ロッテ/06年大社)
1億円 谷元圭介(日本ハム/08年)

◆ 育成組は山口の3億2000万円

 育成組では唯一、山口鉄也(巨人)が年俸3億2000万円を記録する。

 05年育成ドラフト1位で入団した山口は、3年目の08年に左のセットアッパーに定着すると、同年から9年連続60試合登板中。これは日本プロ野球史上最長の記録だ。

 昨季は不安定な投球だったものの、山口がセットアッパーに定着した08年以降は、全てのリーグ優勝に大きく貢献している。

【育成組の1億円プレーヤー】
3億2000万円 山口鉄也(巨人/05年育)

※金額は推定