ロッテ―楽天２２ 　５回無失点で５勝目を挙げ、スタンドの声援に応える楽天・松井＝ＺＯＺＯマリン【写真提供：共同通信社】

　東北楽天の松井裕樹が、27日の千葉ロッテ戦で4年ぶりに先発。5回を3安打無失点に抑え、先発として久々の白星を挙げた。

　絶対的守護神として開幕を迎えるも、不調が続き5月上旬にはセットアッパーに配置転換。6月7日には登録抹消となり、約1ヵ月間2軍での調整となった。1軍復帰を果たした7月は3勝1敗1ホールドと徐々に調子を取り戻し、9月にはハーマンの離脱により守護神復帰。9月16日には、史上最年少での通算100セーブを達成した。

　そして残り試合も少なくなったこともあり、平石洋介監督代行が「新たな発見、効果もある」と4年ぶりの先発登板を決断し、この日のマウンドとなった。久しぶりにまっさらなマウンドに上がった松井は、初回からエンジン全開。1回、2回を三者凡退に仕留め勢いに乗ると、4回に連打で無死１、2塁とピンチを作るが後続をシャットアウト。5回も三者凡退に抑え、83球3安打無失点でマウンドを下りた。チームは、序盤に松井の同級生・内田靖人の3ランなどもあり9対0で圧勝。松井に1465日ぶりの先発白星をプレゼントした。

　ヒーローインタビューで松井は「力みすぎずにリラックスして投げることを目標にマウンドに上がりました」と、投球を振り返った。来シーズン先発になるかは未定だが、「点差とか考えて投球ができなかったので、そこはまた、次の課題」何かを掴んだのは確か。ニュー松井裕樹誕生へ、残りのゲームも全力で戦いに挑む。