広島―ＤｅＮＡ２３ 　７回ＤｅＮＡ２死二塁、ソトが左越えに、この試合２本塁打目となる２ランを放つ＝マツダ【写真提供：共同通信社】

　横浜DeNAのソトが2本塁打5打点の大暴れ。広島東洋の胴上げを阻止した。

　優勝へのマジックナンバー「1」で真っ赤に染まったスタンドを一瞬で、しかも2度、黙らせた。2点を先制された直後の3回表、無死からの3連打で1点を返して尚も1、2塁の場面、相手先発・ジョンソンのフルカウントからの高めに浮いたボールをレフトへ。「追い込まれていたが集中力を切らさず、上手く前で捉えることができました。正直、本塁打になると思わなかったです」という一打が逆転3ランとなると、2点差で迎えた7回には2死2塁から、アドゥワ誠の低めに落ちるチェンジアップを捉え、自ら「完璧！」と振り返る豪快な2ランを、再びレフトスタンドへ叩き込んだ。

　静まり返る球場の中、ダイヤモンドを悠然と回ってホームインしたソト。7月に月間9本塁打、8月には月間11本塁打を放ち、9月はこれで計8本塁打。9月に関しては月間打率もこの日の試合前までで打率.356だったが、その好調ぶりで首位チームも撃破。これで本塁打王争いでもトップの筒香嘉智、丸佳浩の37本に2本差に迫った。絶好調の来日1年目助っ人が、胴上げ阻止とともにチームを奇跡のCS進出へと導いてくれるかもしれない。