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天敵からの今季初ヒットが決勝打!福岡ソフトバンク・中村が意地の一打!

日本ハム―ソフトバンク23  8回ソフトバンク2死満塁、中村晃が左前に勝ち越し打を放つ=札幌ドーム【写真提供:共同通信社】


 福岡ソフトバンクの中村晃が、20日の北海道日本ハム戦で決勝タイムリーを放ち、チームを3連勝に導いた。

 「3番・レフト」でスタメン出場したこの日は、序盤、持ち前のパワフルな打撃が影を潜めていた。チームが相手先発・ロドリゲスに襲いかかり逆転した際も、ヒットは生まれず。そんな中、7対7で迎えた8回表。2死満塁の場面で第5打席が回ってくる。マウンドには、今季の対戦で5打数ノーヒットと抑え込まれている宮西尚生。相性の悪さもあってか中村は、際どいストレートを見逃し、2球で追い込まれてしまう。ここで「もう1球(同じコースに)きたらしょうがない」と開き直った中村は、4球粘り、カウント2ボール2ストライクに。そして7球目の外角のストレートを見事なバットコントロールで逆方向へと弾き返し、タイムリーを放って見せた。

 この1点が決勝打となり、今季最後となる札幌ドームでの試合を勝利で締めくくった。ヒーローインタビューで中村は「本当に負けられない試合でしたし、みんなが力を合わせて摑んだ勝利だなと思います」と、序盤4点リードされた展開からの逆転勝利を喜んだ。チームは、柳田悠岐、今宮健太と主軸が続けてケガで離脱する緊急事態に見舞われている。そんな状況の中でも、「いつも通り戦うことが大事だと思う」と冷静さを保つ中村の存在はとても大きい。