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ドラフト候補の東妻勇輔ら本格派右腕カルテット崩され…日体大が東海大に連敗【首都大学野球】

9月9日、首都大学野球秋季リーグ第2週が行われ、昨秋の明治神宮大会覇者の日体大が春のリーグ覇者・東海大に1対5で敗戦。1対2で敗れた前日の1回戦に続く連敗で勝ち点を落とし、自力優勝が消滅した。

初回に幸先よく先制した日体大だったが、先発のマウンドに上がった最速149km/h右腕の吉田大喜投手(3年・大冠)が東海大の4番・平山快内野手(4年・東海大相模)にレフトスタンドに飛び込む逆転2ランを浴びる。

3回にもピンチを招くと、古城隆利監督は前日3イニングを無失点に抑える好救援をした東妻勇輔投手(4年・智辯和歌山)を投入。だが東妻も3番・指名打者の長倉蓮捕手(3年・東海大相模)にセンター前へのヒットを打たれ追加点を許す。

それでも、NPB複数球団スカウトたちが見つめる中、4回と5回は持ち味である150km/hを超えるストレートにキレ味鋭いスライダーなどの変化球を織り交ぜ、気迫を前面に出した投球で無失点に抑えて味方の反撃を待った。

しかし、味方の援護がないまま6回には平山にタイムリーを浴びて、さらに1点を失ったところでマウンドを降りた。後続の最速150km/hを超える右腕の北山比呂投手(3年・横浜)は無失点に抑えたものの、8回裏には同じく最速150km/hを超える右腕の森博人投手(2年・豊川)がダメ押し点を献上。打線も初回以降は得点を奪えず完敗に終わった。

◎日体大・古城隆利監督

「吉田はインコースに甘く入った球を一発で平山くんに仕留められてしまいました。東妻もそんなに調子は悪くなかったですが、東海の打者は振り負けることがありませんでした。投手力は負けていませんが打線の差があまりにも大きい。1週リーグ戦が空くので、後半戦に良い戦いができるよう練習していきたいです」

◎日体大・東妻勇輔投手(4年・智辯和歌山)

「連投の疲れはありませんでしたが、東海の打者が追い込んでからのボール球を振ってくれず、ストライクゾーンに入れた球を打たれて投げるボールが無くなってしまいました。実力が上の相手にもっと工夫ができないといけません」

前日に続く好投とはならなかったが、ロッテ・井辺康二スカウトが「体に力のある投手。これからも良くなっていくでしょう」と評したように、その素質は高く評価されている


★日本体育大vs東海大2回戦(バッティングパレス相石スタジアムひらつか)

日体大 100000000=1
東海大 20100101X=5
【体】●吉田、東妻、北山、森-馬場
【海】○飯嶋、吉川-海野
本塁打:東海大・平山快(1回2ラン)
※東海大2勝

文・写真=高木遊