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プロ野球

中日期待の守護神候補・佐藤優が今季3セーブ目!2試合連続で1点差を逃げ切り!

中日―広島24  9回に登板し、連日のセーブを挙げた中日・佐藤=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


 中日の佐藤優が9日の広島東洋戦で1点リードの9回にマウンドに上がり今季3セーブ目。2死満塁の絶体絶命のピンチを無失点で締めくくり、チームを④連勝へと導いた。
センターの大島が背走をしながら飛球を掴んでゲームセット。佐藤はガッツポーズをする余裕などなく、女房役の松井雅にもたれかかるように脱力していた。前日と同様に1点リードでマウンドに上がった9回表。先頭打者の代打・バティスタはバットを折ってのセカンドフライに打ち取ると、続く野間もセカンドゴロで2アウト。ところが、菊池を2ボール2ストライクと追い込みながらもしぶとくレフト前に運ばれて出塁を許すと、丸の打球はピッチャーゴロに打ち取ったかに見えたが反応が及ばず1、3塁に。鈴木に四球を与えて満塁としたことで一打逆転と最悪な状況を招いてしまった。

 しかし、最近の佐藤は焦りや不安を表情に出さない。気合を入れ直して迎えた西川に投じた初球は150キロを計測する渾身のストレート。センター後方まで運ばれたが佐藤の球威が上回り、2試合連続で1点リードの試合を勝利に繋げた。

 今季の中日は正守護神・田島の誤算に始まり、ドラ1ルーキー・鈴木博もクローザーとしての期待に応えることができず最大の懸案事項となってきた。佐藤も一度はその大役を任されながら解かれたのだが、二度目の今回は3試合連続でチームに勝利をもたらしてマウンドを降りている。残り15試合で佐藤が積み上げるセーブの数が、来季に向けた希望の大きさに比例することは間違いないだろう。