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約2ヵ月ぶりの先発で7回無失点!北海道日本ハム・加藤が今季5勝目!

日本ハム―西武19  西武に勝利し、笑顔でポーズをとる日本ハムの鶴岡(左)と加藤=旭川【写真提供:共同通信社】


 北海道日本ハムの加藤貴之が5日の埼玉西武戦で7月8日以来の白星を挙げた。

 開幕から先発ローテーションの一角を任されていた加藤。しかし、好不調の波があり7月上旬までで4勝6敗と負けが先行する内容だった。その後2軍で調整を行い、8月上旬に再昇格すると中継ぎへ転向。8月12日の福岡ソフトバンク戦では打ち込まれたものの、それ以外の試合では安定した投球を見せていた。そして先発陣の一角だった村田透が中継ぎへ回ることになり、埼玉西武の対左投手のチーム打率.240と低いことから、加藤に久々の先発の機会が巡ってきた。

 「全力でぶつかっていくことしか考えていなかった」という言葉通り、加藤は初回からストレートを主体に、要所で切れのある変化球を織り込む投球で相手打線を圧倒。1回裏に味方打線が2点を先制する流れにも乗り、3回までノーヒットピッチング。4回、初めてヒットを打たれた後も、続く打者を併殺打に仕留め流れを渡さなかった。結果7回を2安打無失点に抑える好投。その後は、宮西尚生、石川直也が4点のリードを守りこのカードの対戦成績を1勝1敗の五分にした。

 約2ヵ月ぶりの白星に加藤は「鶴さん(鶴岡慎也)の配球だったり、野手のみなさんのおかげです」と、早い段階で援護点をくれた野手陣に感謝した。逆転優勝へ負けられない試合が続くだけに、加藤が先発で好投したことは、チームにとって大きなプラス材料になるだろう。