日本ハム―西武１８ 　日本ハムに勝利し、ファンの声援に応える西武・中村＝旭川【写真提供：共同通信社】

　埼玉西武の中村剛也が4日の北海道日本ハム戦で、第24号逆転2ランを含む3安打猛打賞を記録した。

　8月、月間12本塁打をマークし、シーズン序盤の不振から完全に抜け出したことを証明した中村。9月に入ってからも、2試合連続マルチ安打と好調をキープしていた。これまで、7番や8番など下位打線を任されることが多かったが、この日は「5番・サード」と、久々のクリーンナップでスタメン出場。そんな試合で最初に訪れた見せ場は、3回表の第2打席、初回に先制されたチームが1点を返して、2死3塁と一打同点の場面で打席に入った。

　ここで中村は、2ボール2ストライクと追い込まれて迎えた6球目のカーブをうまく捉え、打球をレフトスタンドへ運ぶ2ランを放ち、試合の流れを一気に引き寄せた。中村は、続く第3打席でもタイムリーを放つと、第4打席もヒットと、6試合ぶりに猛打賞を記録。チームも14安打7得点と打線がつながり快勝。3位チームを自らの手で退けて再び逃げ切り態勢に入った。

　ヒーローインタビューで中村は、「得点圏にいたランナーを帰したいなと思って打席に入りました」と、言葉少なに逆転の一発を振り返った。また、優勝争いを繰り広げる北海道日本ハム戦での勝利に「本当にいいゲームができたので、また明日頑張りたい」と意気込んだ。