BASEBALL GATE

プロ野球

読売巨人・重信がプロ初本塁打&猛打賞!「お母さん、誕生日おめでとう!」

中日―巨人23  2回巨人2死、右越えにプロ初本塁打を放ち、一塁へ向かう重信。奥は中日・松坂=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


 読売巨人の重信慎之介が2日の中日戦でプロ初本塁打を含む3安打2打点の活躍でチームの勝利に貢献した。

 「2番・センター」でスタメン出場した重信は、初回に先制点につながる安打を放つと、2回の第2打席でライトスタンドに飛び込むプロ初本塁打を放った。6回にも先頭打者で安打を放った重信は、四球も含めて5打席中4打席で出塁と、本塁打だけでなく、チャンスメーカーとしての役割も果たした。

 敵地でのヒーローインタビューでプロ初本塁打について質問された重信は「その前に一言言わせてください。お母さん、誕生日おめでとう」と母親にメッセージを送った。プロ入り初の一発については「越えるとは思ったが、まさか入るとは思わなかった」と振り返り、「審判が腕を回してから気づいた」と笑顔を見せた。

 プロ3年目の重信は「犬よりも速い」と言われた俊足で、1年目から主に代走や守備要員として一軍で起用されたが、今季は7月に月間打率.450を記録するなど、課題だった打力が向上し、外野のポジションの一角を奪う勢いだ。ここまで自身最多となる打席数(128)で、打率も3割を超えた(.304)。8月に入ってからは1番も任されるなど、機動力に欠けるといわれた打線で貴重な存在と成っている。プロ初の一発でダイヤモンドをゆっくりと一周したが、本人は「もう忘れて、次から一生懸命走ります」と、自分の特性を忘れていない。ここまで5盗塁と、俊足の割には物足りない盗塁数が増えれば、長距離打者がクリーンアップに並ぶ打線の得点力がアップすることは間違いない。記念のホームランボールは「母に渡す」という心やさしき韋駄天は「1日1日を大切に、一生懸命頑張っていきたい」と、定位置取りに意欲を見せた。