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アクシデントを乗り越え7回無失点!!埼玉西武・菊池が3年連続の2ケタ勝利!

オリックス―西武21  3年連続の10勝に到達し、ファンの声援に応える西武・菊池=京セラドーム【写真提供:共同通信社】


 埼玉西武の菊池雄星が31日のオリックス戦に先発し、7回無失点の好投で今季10勝目を挙げた。

 前回、前々回と優勝争いを繰り広げるライバルとの戦いで、チームに勝ち星をつけられなかった菊池。この日は、敗れれば自力でのCS進出がなくなる下位チームが相手だけに、負けは許されない状況であった。

 そんな菊池は、女房役の炭谷銀仁朗が相手の盗塁を刺す好プレーもあり、初回を三者凡退で終わらせる。このまま勢いに乗るかと思われた2回、アクシデントに見舞われる。一度マウンドに上がるも腰の違和感を覚え、ベンチで治療をすることに…。無事にマウンドに戻るも、ヒットと2つの四球で2死満塁のピンチを迎えてしまう。ここで菊池は気持ちを引き締め、9番・若月健矢を空振りの三振に仕留めてみせた。

 これで流れに乗った菊池は、5回にも得点圏にランナーを許すが、三振でピンチを切り抜けるなど、マウンドを降りる7回まで得点を許さなかった。打線も、オリックス投手陣に抑えられていたが、5回に炭谷がタイムリーを放ち1点を奪う。この得点を継投で3人の投手リレーで守り抜き、チームは3連勝。菊池にも3試合ぶりの勝ち星が付いた。

 ヒーローインタビューで菊池は、「いつも銀さんに助けてもらっていますし、この1点を絶対に守り抜くと思って投げました」と、リード、打撃で援護してくれた炭谷の思いに応えたい気持ちが強かったと明かした。明日からは、勝負の9月がやってくる。3年連続2ケタ勝利を決めたエースが、悲願の優勝へ向け、さらにエンジンを加速させる。