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7 小園海斗(報徳学園3年・内野手)プロも絶賛するそのスピード【アジア大会2連覇へ 侍ジャパンU18代表メンバー紹介 】

野球ファン必見! 第12回BFA U18 アジア選手権に出場する日本チームの主力選手を10人、ピックアップ。彼らの夏の甲子園の活躍を中心に紹介!
今年の高校野球を沸かせた選手たちがアジア相手にどんな活躍を魅せるのか!? 今回は、小園海斗(こぞのかいと)報徳学園だ!

小園 海斗(こぞのかいと)
報徳学園
178センチ79キロ 
右投左打 内野手
【写真提供:共同通信社】

俊足、好守で高校『ビッグ3』の一人として注目さ浴びる。50メートルを5秒以内で走る。小園が動けばチームが動く、ゲームを支配できる選手だ。

 そんな存在感を示したゲームが夏の愛工大名電との3回戦。三回、2死から1番の小園が振り逃げで出塁して即、二盗。「走るぞ」「いつ走る」。お互いの牽制があって投手はペースを乱す。ボールは甘くなってタイムリーを許し、再びの暴投。そこから3連続四死球で自滅し一挙4点。

 2回戦は外野の空いたエリアを狙い撃ちして3本の2塁打を放つと、2番がバントで送って、3番がきっちり返すというゲーム運び。1点差だったが、総合力にもっと開きを感じさせるほど、小園が塁に出た時の圧は、相手に大きなダメージを与えている。

 大角監督は「走力と守備が伸びた」と言う。
それこそが報徳の野球でもある。本人は下半身を鍛えて打撃を強化したという。ご飯をおかわりして体重は1年前の秋より7キロ増。県大会でホームランを記録したように長打も増えた。

 ただ、課題は準々決勝のように、打ち気にはやって何でも来たボールを振ってしまうことがしばしば、ある。落ち着いて四球をもらえる機会を増やしていくには、ハートの冷静さも必要だろう。
 
 遊撃の守備位置は甲子園で言えば、土と芝生の境目辺り。スリーアウトチェンジでショートのポジションからベンチに戻る際、ちょっと前傾で颯爽と跳ねて走る姿は見逃したくないほど、格好いい。

 大阪桐蔭・藤原とは名門、枚方ボーイズで中3の時の全国優勝のチームメイト。
去年のU―18ワールドカップに2年生で選出され、全試合出場、チーム最多安打を記録した。立浪のように高卒でいきなりプロのレギュラーを獲れるかもしれない、と言うスカウトもいる