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2016.12.22 19:30
プロが語る、バット選びの“極意”
どんなスター選手も、最初はみな同じ白球を追いかける野球少年だった――。彼らはいかにして競争を勝ち抜き、プロ野球選手となったのか。トッププロたちに少年時代のことを振り返ってもらった。
◆ 自分に合ったものを見つける
バットに関して話を聞いたのは、ルーキーイヤーから巨人打線の中核を担ってきた長野久義。最も重要な事は、数多くあるバットの中から“自分で選ぶ”ことだと言う。
「自分に合った道具を見つけることが大切。そのために、いろいろな道具を使った方がいいと思います。大人になってよく思うのは、多くの選手がいろいろなものを使っていて、その中で自分に一番合うものを選ぶ人が多いということ。こういったことが子どもの頃からできれば、もっともっと野球が上手になると思います」
「僕も、野球をはじめてすぐにチームの主役になったわけではないんです」と語る長野。そこから巨人の中心選手になるまでの過程には、「とにかく腐らず、貪欲に練習をした」という過去があった。
◆ 自分で「良い」と思うことが大切
重要なことは、「自分に合った道具を見つけること」。楽天の聖沢諒も同じ意見を述べる。
「今はすごく色々な道具があるので、自分が良いと思った道具を見つけることが大切。後は店員さんをはじめ、いろいろな人にその道具の特徴を聞いたうえで、自分に合った道具選ぶことですかね」
特にバットとなると、長さや重さに加えてトップの位置など、それぞれに異なった特徴を持つ。その中から自分の体格やスイングの形、クセなどのすべてを加味したうえで、一番自分に合ったものと出会うこと。これがライバルに差をつける大きな要素のひとつとなる。
誰もが最初は初心者。ライバルたちを最初の段階で一歩リードするためにも、自分に合った道具を見つけることが重要なのだ。
◆ 投手だからこそのこだわり
また、“バット選び”という点に関して興味深い話をしてくれたのが、投手が本職の巨人・菅野智之だ。
「こだわっているのはバットですかね」――。投手である菅野だが、最もこだわっている道具はバットなのだと言う。
「セ・リーグで打席に立たなければいけないので、とにかく“軽くて飛ぶ”ものを。軽いと飛ばないので」
“9人目の野手”とはよく言ったもの。打てば自分が楽になるだけに、投手といえど打席をおろそかにしてはもったいない。
実際、今シーズンの菅野は12本の安打を放ち、打率.222と打席でも奮闘。セ・リーグの規定投球回に到達した投手の中でNo.1の打率を残し、3つの打点を挙げている。
本業ではない打撃を助けてくれるような一本と出会えるかどうか…。投手だからこそ、バットへのこだわりが必要だと説く。
今の自分の長所は何か、足りないものは何か…。己を知ることで、選択肢が見えてくる。
自分の体格に合ったものでなければ、使いこなすことは出来ない。
自分を活かし、道具の良さも活かすことができるバットを選ぶべし。
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