中日―阪神１６ 　１回中日１死一、三塁、ビシエドが左越えに先制３ランを放つ＝ナゴヤドーム【写真提供：共同通信社】

中日のビシエドが21日の阪神戦で先制の19号3ランを放って、チームの連敗ストップに貢献した。

初回、1死1、2塁の好機で打席に立ったビシエド。「（打ったのは）スライダー。1打席目から良い感覚で打席に入ることができた。１回からチャンスを作ってくれたから、絶対に打ちたいと思っていたよ」と、いきなりの弾丸ライナーをレフトスタンドに突き刺した。この主砲の一発はチームの勝ち頭である先発・ガルシアにも勇気を与え、7回を7安打も無失点ピッチング。「ビシエドの3ランで本当に背中を押された。ありがとう！」と、お立ち台で感謝の気持ちを伝えた。

絶好調のビシエド。8月の月間打率は4割を大きく上回り、打点はリーグ2位と勝負強さも発揮中。「みなさんのおかげで体調面も良い。チーム全体としてもバッティングの調子が良いのでチャンスで回してくれる。いいところで打てているので嬉しい」と、仲間のチャンスメイクを讃えながら、自身の好調ぶりを素直に喜んでいた。

この勝利でチームは最下位から抜け出したもののCS進出を目標とするには依然、厳しい状況は変わらない。それでもビシエドは「とにかく一戦必勝で頑張っていきたい」と、力強く前を向いている。シーズンは残り32試合。まだまだ諦めるのは早いのかもしれない。