読売巨人の菅野智之が18日の中日戦で2安打完封勝利。43日ぶりの白星で2ケタ10勝目を挙げた。

　苦しみを乗り越えての笑顔だった。7月6日に今季9勝目を挙げるも、後半戦に入って21日の広島東洋戦で5回6失点KOを食らうと、以降の4試合白星なし。だが、「やることは変わらなかった。しっかりゼロに抑える事だけを考えて投げました」と菅野。この日は序盤から安定感のある投球で、絶好調の平田良介に2安打を許したが、それ以外の打者は完璧に抑え、4回から8回まではノーヒット。「最近なかなか先発ピッチャーが長い回を投げられてなかったので、何とか中継ぎの人たちを休ませてあげられたらいいなと思って最後まで腕を振りました」と、9回を今季最多の139球で投げ切り、2安打9奪三振で無失点に封じ込めた。

　試合後は「久しぶりのお立ち台なので緊張しています」と照れ笑い。「（調子は）正直あまりよくなかったんですけど、途中から球数を減らしていきながら中盤終盤と攻められたので、修正できたところがよかったんじゃないかなと思います」と貫禄のピッチングを振り返った。本拠地ファンの前で復活を宣言したエースは、「誰一人あきらめていないと思うので、また最後まで頑張って戦い抜きたいと思います」と力を込めた。